- 野戦'23初夏『TOKIOネシア てんごく回廊 <ケレンシア・バラッカ>』-

野戦之月による2023年初夏の公演、『TOKIOネシア てんごく回廊 <ケレンシア・バラッカ>』が6月10日より始まっております。 今回もテーマ曲の歌を担当させていただきました。作詞は<野戦之月>の台本演出を担当される桜井大造(敬称略)、作曲/編曲は桜井芳樹。 …

- 野戦22初夏『TOKIOネシア荒屋敷予想ー鯨のデーモス』-

野戦’22初夏テント芝居、TOKIOネシア荒屋敷予想《鯨のデーモス》、公演が6月29日より始まっております。 今回もテーマ曲の作曲と歌を担当させていただきました。作詞は<野戦之月>の台本演出を担当される桜井大造(敬称略)、編曲は桜井芳樹。 7月3日が楽日とな…

- 野戦21夏 怪談 荒屋敷(あらやしき)セル -

野戦之月テント芝居公演が7月29日より始まっております。 今回も2019年につづき、テーマ曲の作曲と歌を担当させていただきました。作詞は<野戦之月>の台本と演出をされる桜井大造(敬称略)、編曲は桜井芳樹。 8月1日、今日が楽日となります。 詳細は以下のサ…

<澆季> <溷濁>

誰かの仕事の上に乗り役を果たす行いで成り業で立つこともできよう。時代、それ今、情報よく届けられることで習うも模倣も楽に享受もできよう。が、行と業では異なる。わたしはわたしのフリジア型の帽子をかぶって苦労してみたい。それが何にせよ少なくとも1…

- 野戦19の秋 二つ三つのイーハトーブ物語『第二部 木偶ウーボの振り子』-

さて長い間こちらをご無沙汰しておりましたが、<野戦19の秋/野戦之月テント芝居公演>が10月19日より国立市富士見台矢川上公園にて始まっております。今回のお芝居『木偶ウーボの振り子』では、テーマ曲の作曲をわたくしがさせていただきました。作詞は<野戦…

文と香

手紙を書く必要がある。 それはEメールではなく、便箋と封筒で相手方の住所に切手を貼って出す。 どのような便箋を選ぶか、そのようなことも考えながら、文章もあれこれ考えるのだが、文面は、この度のような場合、正直で飾りの無いものがよい。特にわたしの…

- 桜井李早、桜井芳樹デュオのお知らせ -

大変ご無沙汰しておりましたが、4月26日(木曜日)、阿佐ヶ谷Soul玉Tokyoにてライヴをいたします。 そしてこの晩、私たちとご一緒してくださるのはシンガー・ソングライターの華村灰太郎さんです。 こちらはSoul玉Tokyoのホームページです。 http://souldama.c…

- 鯖缶、裁かん、南岸低気圧への逆上の愛 -

鯖カレー、か… 裁かれ、か… そんなことを思いながら、今年の日本の寒い冬を憶えておこう。だがわたしの食卓は必ず、温かく在るのだ。 なぜなら、冷えていてはわたしの脳は活動できず、必要なのは逆上であるらしく、それは漱石の『猫』曰く、逆上とはインスピ…

-『探偵はBarにいる』、という気分でした、今日は -

今週末は少し寒い土地に向かう予定なので、今日のような暖かさは記憶に留めることにして、11月29日、今宵の晩餐はローズマリーを効かせたミンチボールのクリーム煮、グズベリージャムを添えて少々(とはいえ写真はお代わりしたものにございます)、と大根のス…

- 幾つもの魂を持つ人のように、狂ったように生きてみたい -

人聞きの悪いものを綴り怒ると熱となるのか、元気が生じた、と思いきや、先週末、本意でないのだが事情あって実家の方よりインフルエンザのワクチン注射をせよと命じられやむなくそれをしたら以来よく目が見えない。及び目眩、頭痛と腑抜けのような状態に在…

- 人の常、吉か凶か、今わたしが撲ってやりたい男 -

半月風邪のため殆ど人にも会わずいたのだがふと耳にした件でわたしは今、撲ってやりたい男が一人いる。男はわたしの事を勝手に想像しそれを時に呑んだ相手に言ったという。この男がであるのみならず近頃役者でもあるのが駄目だ。或る場面での氏の失態をその…

- 霧の軽井沢 -

これは単なる備忘録である。雨でしかも霧があり、浅間山など全く望めない寒い軽井沢の10月。今年は何度かここを訪れることになっていのだが、それは愛着あるこの土地にこの年になっても呼ばれる筋合いだろうか。 霧ふかくとも、この地に暮らす人びとはセンタ…

- 10月22日、何事も、いみじく-

わたしの前は家人、その前はお年を重ねた小さな女性だった。10月22日午後3時頃、台風の接近で雨がよく降りわたしには寒かったのでダウンを着ながらでかけた投票場だった。そこで人びとが順番待ちをする光景がこの地域にも確実にあることが、余暇った(よかっ…

- 独り言はいいね、例えば中秋の名月に「わが情 ゆたにたゆたに 浮ぬなは 辺にも奥にも よりかつましじ」/ 万葉集 - 

近頃移動の多いわたしは所用で軽井沢に。それが午前中に終わり、道行き上、昼食は万平ダイニングへ。 こんな近況を綴れば「贅沢な」とどこかで揶揄されることも十分承知だが、ここに来ると昔からわたしの気持ちは自由になるのだから仕方が無い。 食事は何で…

- 『クオキイラミの飛礫 ワタシヲスクエ!』2017, 野戦之月 -

2017年秋、『野戦之月』公演(9月14日~18日)、井の頭公園西園にてスタートしております。 今回もわたしはテーマ曲を歌で協力させていただいております。 18日、月曜日は千秋楽、開場は18時30分、開演は19時です。 皆さん、是非、ご覧になってみてくださいね。…

- "Many a slip 'twixt the cup and the lip" -

漱石の文粋は多々あるが例えば『猫』において、"月並み"という言葉に「馬琴の胴へメジョー(Major)・ペンデニスの首をつけて一、二年欧州の空気で包んでおくんですね」と迷亭氏に語らせるあたり、明治人に解り難かろうがそれ、現代もジョークを解せない人には…

- 座る -

わたしにとって、今年の夏は大事な、大事な夏であった。ゆえに、個人的に在り、あまり余所の事にかかわらないまま、暮らした。 来年の夏も大事だろう、再来年も、そうだろう。 この秋も、大事な秋という事のできる秋であり、その次の季節も同様だろう。 先日…

"さむらい"という酒

先日、"さむらい"というアルコール46度の琥珀色の日本酒を飲んだ。越後のお酒のようだが、それはシェリーのような口当たりで、グラス一杯をまず大胆に三口そこいらで飲み干してみるとさあ、この後どうしようかな、という気にさせる酒であった。その晩は、お…

それを見ているのはではない、とあえて言うわ、本当に見ているのはですもの

写真は先月、美しい緑の影に覆われた軽井沢の庭に立って。 表と裏が棲み付いて当然でいられるような世界にすがりついていてはいけないわ。 それは打擲の世。 よし、貴方が神を信じているとして、では、そのような世界を許す神を、貴方は想像して愉しいだろう…

ある腫れた日に

だいぶご無沙汰しております。 こちらは6月のある日、梅雨の晴れ間が眩しかった午後、学生街の洋食屋さんでお昼ご飯をいただいた後、訪れたお気に入りの古書店前での一枚。 昨年からちと、再び、先生稼業など行いながらの日々がつづいております。 お仕事と…

『Die Sünde/罪』- 随分前、チョーサー(Geoffrey Chaucer/1343~1400)風に描いた作物 - 桜井李早©

私の名は『罪』。いつ、誰が名付けたのか、そうして、一体何のためにこの言葉が生じ、私がそれに該当すると選ばれたのか、私は知りません。私の古くからの知人には、『愛』や『知恵』、『希望』、『憐れみ』…等がいますが、彼らは私よりも好かれているようで…

- 裸足で散歩 - かな

午前6時に目覚め、これが曇った朝なのかその後待っていれば照るのか解らない西の東京にあった。家人が出払っているここ数日、ひとりであることをよくして冷蔵庫の整理を兼ねた簡素な食事をしていたら肉不足か鉄分不足か何か、朝、掃除をしながら下を向いたら…

- ガブリエーレ・ダンヌンツィオ噺 -

ガブリエーレ・ダンヌンツィオ、この人のことをわたしは好んでいるわけではないが、このような噺を今日は記しておこう。それは彼が或る招待を受けた会合での出来事だったという––– –––そこではダヌンツィオは文学者としてその場に集う凡ての人々から多大の尊…

- 密林にみる光景とまたしてもオフィーリア云々 -

特に買うつもりはなくとも、気になった書籍など検索しているとご存知のようにアマゾンのページが上の方に出てくるのでヒョイと覗いてみると、書籍へに向かう興味よりもそこにあげられている読者の書評の数々の方が面白い。書いた人々の文章というよりそれは…

-「葬式無用、戒名不用」 /『傷だらけの天使』考 -

ここ半年、あっちやこっちで慌ただしくしているのだが、再放送の『傷だらけの天使』を観るのは懐かしく、愉しみだった。最終回、オサムは死んだアキラの遺体をドラム缶に入れリヤカーで夢の島に運ぶ。高度経済成長を遂げた日本、しかし都会の闇を生きる若者(…

- 能『松風』を思いながら -

人間が、少し道草するくらいの魂胆をもって生きることはかわいげがある。が、あわよくばと狙いながらもいかにも行き当たりばったりのようなふりをして自分をかわいがるのは始末がわるい気がする。 何故なら後者は他者の心を踏みにじる場合があるからだろう。…

- デラシネ、満月の夜に @安曇野 -

10月15日の暮れ時、カルメン・マキさんのコンサートに同行し、長野県の安曇野へと向かった。到着は夜遅くなるだろうが、コンサートは翌16日なので、車は急がず、暗い中央道をゆっくり走った。運転はギタリスト、家人桜井である。その人はその日、ひとつ仕事…

- 野戦の月 16の秋 -

それは今月最初の日曜日、夕暮れ時、空は若干雲っていただろう。 だが、わたしは美しいを見た、それは"野戦の月"。 それは見ようとする者に見えるだ。 わたしは5歳の少女と10歳の少年と戯れに夜の野を駆け、だるまさんがころんだ、をし、深夜には紳士とタン…

- 心は秋の狩人 -

昼下がり、出かけた蕎麦屋で偶然、私の本を編集・出版してくださった三島悟氏にお会いしわいわいと。 宵になり、秋の虫が家の中で鳴いている。 今日はよく家中の窓と扉を開け放っていたので、外から迷い込んできたのだろう。 しばらく一緒に暮らそうか、コオ…

- それは愛の収穫、そしてそれを生かすも殺すも -

宵にセスキ風呂、巷で言われているように温まります。 匙一杯、低体温の私には心強いものであります。 おかげで早寝のつもりが夜更かしとなってしまい、ふむ。 9月は自分の事以外のストレスに加え、天候の悪さ、特に日照不足にありましたし、ここ数日は体調…