二年前の七月十二日、私はパリの空港でベーシスト、松永孝義さんの訃報を知った。 チェックインを終え、ゲートラウンジから東京に向け、国際電話をかけた。 聴こえてきた電話の向こうの男の声は静かに泣いているようだった。 電話を切り、私は朝の空港で震え…
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