2014-01-01から1年間の記事一覧

12月29日、sakana、ロンサムストリングス、スーマーのライヴ @所沢MOJO / よいお年を*

29日は、sakana、ロンサムストリングス、スーマーさんの演奏を聴きに所沢MOJOへ。皆さんの音楽は素晴らしく、私は全てのライヴが終了するまでの恐らく三分の一の時間を、涙を浮かべ、時に流しながら鑑賞しておりました。 最初はスーマーさん。今年、『ミンス…

- 冪等性 / idempotence -

12月27日、午後は居間の窓拭きをした。重曹水をシュシュッと振りかけその後、更にクエン酸水で仕上げた。 そんな私をいつもじっと観察しているのは、彼である…私の古い友、テディ - "dumb witness"とでも呼ぼうか。 数日前、訳あってか、酷い頭痛がおこり、…

冬至を過ぎて

今宵のお夕食、"チキン・ムアンバ"を作りました。アフリカの煮込み料理です。決めては仕上げに入れるピーナッツ・バター。お味が柔らかくなり香りも良いです。今日は押し麦入りのご飯と共にいただきましたが、バゲットを添えても楽しめます。 お好みで唐辛子…

"Broken Japan"

日本人の私は"Broken Japan"と題する曲を私は書きたくなった。 "Broken Japanese"ではない。日本人の心が崩壊してしまうとは考えたくはないからだろう。 マリアンヌの歌うあの"Broken English"を、私はカヴァーできない。 私は日本人であるゆえ、あの歌にあ…

私の天使 - M

私のマリアンヌ・フェイスフル! 思い出す1990年、芝公園のメルパルク・ホールでの彼女のコンサート。私は最前列で彼女を聴いた。 勿論、少女の頃から彼女が好きだったが、1979年にリリースされた"Broken English"を大学時代に聴いた時はゾクゾクした。彼女は…

冬の夜のサイレン

こんな天候の夜に、サイレンの音が鳴り響いている。何処かで火事なのかしら...。まるでこのサイレンは、寒空の下、邪悪を吹き飛ばそうとしているみたい...。 今宵はおヒトリ様なのであるからして、コトコトとお粥を炊いた。生姜と刻んだ葱と梅干しで、温かく…

Love - Lennon "Frank Zappa and John Lennon at the Fillmore East"

The Beatlesが終わって1970年代、そして1980年にLennonが死ぬまでの間、彼がステージに立ったのはほんの数える程だが、以下の"Frank Zappa and John Lennon at the Fillmore East"の動画はクールだ! https://www.youtube.com/watch?v=G18aGDMy5Y4 こうして観…

12月1日、"桜井芳樹トリオ" + "玄学二重奏"の夜

12月1日の夜は、十条、シネ カフェ ソトでの"桜井芳樹トリオ"と"玄学二重奏"を楽しんでまいりました。 私が言うのもナンですが、"桜井芳樹トリオ"、とても素晴らしかった。ロンサムはドラム無しで続いてまいりましたが、このたびのバンドは北山ゆう子さん、…

- Imagine -

もしも私に子供がいて、夕食のテーブル越しに、以下にリンクしたサイトにあるような意思表明をしたらいいな、と想像した。 このクリスマス・シーズンに、を考え、それを表す姿勢を見せる学生たち、若い人たちが在るこの2014年の12月なのだ。 天国のレノンも…

- 私は"アベノミクス"などというみっともない造語を声にする事はない -

私は自分が感心できない言葉を声に出して音にする、つまり、話すことが嫌いなのだ。 我々日本人はという言葉を聞き知るが、このまま安倍にやらせておくと、、もしくはとなり、将来(が、あれば)、1990年代初頭から21世紀までのという時間がどれほどほんの一瞬…

11月24日、福岡史朗と仲間たち@阿佐ヶ谷SOUL玉TOKYO

11月24日は阿佐ヶ谷SOUL玉TOKYOへ福岡史朗さんのライヴを観に。 かっこいい! というのは勿論、聴けば聴く程、味わい深い史朗さんの音楽なのは言うまでもありませんが、昨夜感じたのは、この福岡史朗という音楽家の魂には、優しさだけでなく、クールな怒りが…

追われないために、人は生きる

禁酒法時代に自分が生きていたら、と思いながら、車を走らせていた先程。 ギャングも、もう少し、"味"な事、してほしいわね、21世紀の日本。 欠点こそ興味深いと気づくと人生が愉しくなるものです。 では自分の佳い部分はと言えば、それは恐らく産まれた時か…

- 過去の罪は長い影をひく -

昨夜は、高倉健主演『君よ憤怒の河を渉れ』を鑑賞。1976年の作品、ハメられた検事が政界と製薬会社の癒着による悪を暴くという物語が示すものは日本における学生運動が終わった日本の死角だったのだ。今、人々はこの映画の出来事をより身近に感じられるだろ…

11月14日のライヴを終えて

11月14日の『桜井李早×桜井芳樹 with Painter Kuro - Live@吉祥寺MANDA-LA2』にお出でくださった皆様、どうもありがとうございました。以下にセットリストと思った事など綴っております。 1 五月のマリア (作詞: 桜井李早 作曲: 桜井李早) 2 ピカレスク (作…

灯りと香り

明日、14日の吉祥寺MANDA-LA2でのライヴでは、私は自作の曲たちの他にアイリッシュ・トラッドなど、カヴァーも何曲か歌いたいと思っておりますが、歌の他にひとつ、私の著書『YES』の中からの作品を朗読いたす所存です。 その朗読をどのあたりに位置させなが…

『桜井李早×桜井芳樹 with Painter Kuro - 11月14日(金) Live@吉祥寺MANDA-LA2』

桜井李早(vocal & poetry reading) 桜井芳樹(guitar) Painter Kuro(live painting & stage design) 開場 18:30 / 開演 19:30 前売 \2500 当日 \3000 + 1 drink 開場 MANDA-LA2 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-8-6 TEL:0422-42-1579 www.mandala.gr.j…

カフェ"guzuri"にて

11月4日は、ジェームズ・テイラーのようなシンガーソングライター、笹倉慎介さんの経営されているカフェ"guzuri"へお邪魔してまいりました。 こちらのカフェは入間市の'Johnson Town'と呼ばれる米軍ハウスが立ち並ぶ一角の中の一軒で、凡そ30年前に福生の'ジ…

払沢の滝へ、そして - 滝噺あれこれ -

10月30日は、東京は西の奥、桧原村の払沢の滝へ。その前の週から目にアレルギーがあり、赤く腫れたりかゆみがあったり、また微熱の日々がつづいていて沈みがちだった私だったのだが、ドライヴしようと言われるとゲンキンなもので、ふわっと気分が華やぐ。 青…

10月26日、六本木Aubadeにて - 福岡史朗レコ発ライヴ -

夕刻、六本木の街を歩けばそこにはハロウィーンの集会に参加したたくさんのゴーストたちに遭遇した。ここが六本木であると思えば、つまりそれはこの街は東京において観光目当てだけでない外国人がいるという意味で、違和感をももはや持とうとは思わないが、…

十月二十日が来る度に

今日、それは私というささやかな者にとって三十年という年月を迎える或るひとつの記念日なのである。記念日という名付け方を好む事ができない私は仕方なく、だから、おはよう、と言う前に...「あなたが何日ずっとどんな仕事があるかは了解してきました。が、…

台風の夜、国立にて

昨日は「野戦の月海筆子」の打ち上げで国立市の木乃久兵衛(キノ・キュッヘ)に出かけた。集った皆さんと今年のお芝居の事、この20年の事など愉しいお話をたくさんさせていただいた。 その席で、ピアニスト/原田依幸さんにも久しぶりにお会いしお話しながら、…

ミルフィーユ

昨日の晩餐、白菜と豚ひき肉&バラ肉のミルフィーユ仕立て/李早-作。レストランにも負けない仕上がり! で、今日は夕食用にお弁当など用意して、新たに一曲創った。 この曲、整えば11月14日のMANDA-LA2のライヴで歌いたい。 歌詞だな、問題は…私が今まで自分が…

ガラスの破片

25年前にガラスの破片に遭った話を蒸し返せば、それは日本がバブル期に入る頃で私は大学を卒業し、そこで学んだ事とは異なる職業にチャレンジしながら社会人として生きていた。音楽が専門なのに何故か日本語教師とか図書館勤務とか、それどころか実際、もっ…

或る秋の朝

曇りの朝は、外の音がよく聞こえる。静まった家の中を裸足で階下へ。 まだ白い夜着のまま珈琲を飲みながら、魂が戻ってきたな、と微笑む。いや私の魂がどこかの世界へ向かうのか。 妖精を確かに感じる秋、朝も昼も夜も。私はこの季節が好きだ。 10月も、11月…

2014-野戦の月海筆子/『百B円 神聖喜劇』@ 夢の島公園

テント劇団「野戦の月海筆子」による2014年9月の作品、『百B円 神聖喜劇』(作・演出: 桜井大造)を観戦、新木場は夢の島公園。見事な公演だった。私は幸運にも1994年の『幻灯島、西へ』の、この劇団の旗揚げ作品以来、微力ながらも音楽で参加させていただいて…

イタリア文化会館にて

23日は福岡史朗さんのお招きで"Italian Surf Academy"の演奏を聴きに九段下のイタリア文化会館へ。面白かった。このバンドはイタリア人ミュージシャンたちのトリオで、ギタリストのマルコ・カッペリは日本でもお馴染みのNYで活動するマーク・リボーの友人。…

歌は無心の微笑み...

秋らしい旋律での音の響きなのだ これが 西洋の夜の空港に漂うような 私には 歌は無心で無垢であることとして 話すように それが今日の仕事だった Risa Sakurai / 桜井李早 picはBen Shahnによる

ケフィアとミシュレ

先月半ば過ぎから最近まで、まるで無菌室に暮らすようにしておりましたが、漸く少し元気になり、そして何気に涼しくなってまいりましたので、ケフィアを始めてみました。 何故かジュール・ミシュレの『フランス革命史』など読みながら…これはミシュレらしく…

歌録り 

漸く、先週末あたりから体調が回復してまいりました。 それで、先日は、「野戦の月海筆子」のお芝居のテーマ曲の歌を、まず役者さん用に録音いたしました。抑揚のある佳い曲です。 お芝居は、アンダーグラウンドな魅力に溢れながらも、常に時代を鋭く突く、…

クミン風味のレンズ豆のスープ

おかしなもので、私は時々、自分以外の人間のための人生を生きているような気がする事があるのだが、反面、今のように病気の時こそ、自分自身を生きていると実感する事がある。 要するに、それは一種の孤独感であり、例えば今日のように執事のガジョンがいな…