散文小説

 を、書こうと思っている。
 そんな気になっている。

 数年前書き始めたものがすでにあるのだが、最初はそれに手を加え、昔コレットが遣ったような具合にしようかとも考えたが、それでは散文小説の意味がなくなるので、やめた。
 それは、それ。これは、これ。

 今日も、その散文小説のことを想うことが、可笑しい。
 可笑しくて、そのために、道を歩き、ドライヴし、お風呂に入る。

 それ以外の時間は別の作業のコンセプトを考案する必要があり、それは洗濯物を干しながら、またはキッチンに立ちながら、或いは今宵のように、餃子を46個包み、その半分をビールと共に胃袋に閉じ込めた後の夕寝の夢から醒めながら、頭の中が原始的に働く時を狙って、点描を寄せ集める・・・ベランダの空、キッチンの香り、夢の愚か、である。
 PCに向けてそれを打つ時は、天国ではないから、日常を天国とする。

 さて、ここで再び散文小説に行こう。
 女は、今は、サイクロンだ。
 決して、インフルではない、つまり、私の個人的な言い方では、人口のウィルスではない。
 悉く、国境を越える。
 だが、彼女は、結局、馬鹿だ。
 では、男は?
 それも、利口とは言えない。
 そして、ここから先は言えない。

 これは、覚え書きではないわ、私がここのところ躯を動かしながら描いているソネを、遠隔操作として明かしているだけ。
 これを如何に綴るかを想うと、そこに日常天国は存在しない。
 コンロに火炎口が3つあったなら、その一番奥の小さい口でじっくり焼き上げるような加熱状態・・・魔女が焼かれる、弱火でチクチク、カリカリ・・・しかし、炎は蒼い、彼女の血は、彼の血と同様、蒼い。

 今の状態がこの先もつづくなら、描くことも可能だろう。

 ただし、つまらなくなったらこの散文小説、いつでも、織ることをやめる。
 明日、気が変わる恐れもあるわ。
 鋭く、気紛れな、スリル。
 折って(織って)再び、新しい猟りに出るアルテミスになればいいこと。
 

 全く余談だが、今日は或る女性にこのようなことを言われた。
 "Sei Meravigliosa"
 何と言うことはない、訊ねられたので招き猫のことを説明しただけなのだ。
 お返しに彼女はローマのMay-Dayの素晴らしさを語ってくれた。


 ロビンは森を背景にした。
 ここでのヒロインは、"メアリアン"ではない、コリンナである。
 ひっくり返った世界、しかし、wonderland・・・馬鹿馬鹿しく、蔓延する蔦のように。
 表すなら、目に飛び込んだことに極めて敏捷に反応し、引かず、基本的に、さすらうこと。
 キッスを忘れないこと、いつまでも乙女のフリをすること、女なら、特に。
 では、男なら?
 嘆きは禁物、調べ深くして、表情はアルカイックな微笑、蒼き血、と、要求は多い。

 さて、場合によって、あなたを何に変えようか、無にするか。

 それよりも、変貌する私は、私自身を容赦しないらしい。

 程よく緊張感が漂うこの黄金週、私は、疲れる。


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 ..* Risa *¨