ありがとうございます! / 若い夜に・・・

 はじめに、5月23日の"Going a-Maying"/『YES』出版記念パーティー&ライヴへの予約をいただいた方々に感謝させていただきます。
 イベントの1ヶ月前に告知をさせていただいてから、当日2週間前の時点で、たくさんのご好意を賜っている様子であり、本当にありがとうございます!
 
 23日当日まで、MARUの方では予約を受け付けてくださるようなので、よろしくお願いいたします。

 明日5月19日からは、MARUは通常通り営業しておられるようなので、以下のお知らせを改めてアップさせてくださいませ。


『YES』出版記念パーティー&ライヴ / "Going a-Maying"
 5月23日(Sat.)
 出演ミュージシャンは、青山陽一sakana、桜井李早+桜井芳樹
 スペシャルゲスト / あがた森魚
 開場 / 18:00
 開演 / 19:00
 前売 / ¥2000 (ご予約は月曜日を除き、18:00以降、直接、お店の方に電話でお問い合わせください)
 当日 / ¥2500
 場所 / MARU(東京都東村山市野口町1-11-3 tel 042-395-4430)


 そして、著書『YES』の通販のお知らせです。

 Photobucket
 『YES』桜井李早:著/MARU書房

 お値段は1500円+送料手数料200円です。
 
 御注文はこちらまで。

 御注文くださった方のプライバシーは、当然、厳守させていただきます。


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 ここからは、蒼き地球に暮らすRisaの日曜・・・



 5月17日、南東向きの居間の窓の外を、暴れながら風が吹き抜けていく。
 何頭もの灰色の暴れ馬が次々駆け抜けていくように。
 強風は落ち着かなくさせる、ここは高台だし、私の家の南東は、風の通り道。

 はやい夜、乱暴な風の音を聴きたくなくなったので、ボリュームを上げて音楽を流した。
 この曲を聴いている時は、ひとりがいい。
 離れ、隠れ、自分の躯から白い綿のような精神だけが舞い上がり、遠い場所へと移動した視線の先を眺めるの。
 はやい夜ではないわ・・・若い夜。
 そんな時刻、浮かび上がる散文的な物語の中の男を、抓るような気分で紡ぎ出す。

 
 ・・・そう、彼は帽子をとらず、ボールを投げるように愛嬌のある表情で奏で歌うだろう。休日の午後をのんびりと過ごす人の足をほんの一瞬、止めてみせればいいのだ。だが実際の彼の心の中は、荒野に咲くヒースの花のごとく、冷たい土によく鍛えられた精神は、ここを吹く灰色の暴れ馬のような風にどれほど煽られても萎えることはない。


 ・・・そんなところである。
 やや、痩せ馬だろうか、私に限っていえば。


 夜更け近く、チェリーを迎えに駅まで車を走らせた。
「腹が減ってね」と言う彼である。
 なので、そのまま家に向かわず、ラーメン屋さんの暖簾をくぐる。
 このお店の閉店時間、午前0時まで後10分というタイミング。
 お店を切り盛りする若い旦那衆は、厭な顔ひとつせず、ラーメンを作る。
 焼豚は、丼に乗せられるまでの時間、じっくりと再び網焼きされる、これ、非常に美味しい。
 すっかり麺をいただき、再び私はハンドルを握り、家までの数分を走る。
 真夜中の馬になった気がする。
 走れるだろう。
 そんな気もした。

 更に更けた夜、録画しておいた大河ドラマを観る。
本能寺の変』後の戦国の世である。
 秀吉のこのような科白、「人には、会ってみることが大事」・・・に、今更ながら薄笑いを滲ませながら、「ふむ」と頷いている自分がいる。この豊臣秀吉とは、この男が主人公にならない場合に限れば、ワルにさえ描かれる。
 が、あの戦国の世において、正義とは、何だったか・・・2009年大河としては、義を重んじるという名の下に描かれているが、この義は、神の御前での正しさ・・・この神を何と視るか・・・毘沙門天でもあり、キリストでもあり・・・そのキリストを奨励した信長は、暗殺され、光秀も滅ぼされ、残った秀吉は、何を信じたか? ・・・人、と認識すれば美しい。が、天下とことわれば、仇とも感じないではない。
 そして、天下とは、人の世であり、神の暮らす場所では、ない。

 物語とは、面白いものだと午前2時に実感した。言うまでもなく、主人公を誰と立てるかで、全く角度が変わるのだから。
 例えば、歴史物語の作者は、何百年も遡った時代に生きた人間と遭遇することは不可能で、だからこそ、想像力で作るだろう。
 想像とは、とても愉快であり、少しの事実から肥大した人物像、もしくは、背景を創り出すことが可能である。これは、漠然とした妄想とは、異なる。
 で、これも、過去については、甲斐のある事だが、現在を生きる人間の道ならば、欲を言えば、遭遇、もしくは、面会したいものである。

 相手の顔が、全て語るわ。

 彼/彼女の現在が、そこに見え、どうやら、今の言葉であると知り得ることができると、その人の血の暖かさを感じ、その彼/彼女の像を引き出すことができる。


 ・・・何を言ってるのでしょうね、私は。

 いずれにせよ、共有する事柄を知る事で、人は、他者と寄り添うということかしらん?

 今の私は、Robin good fellowのように生きる事。

 帽子は風で飛ばない。

 髪は、柔らかく、走る馬のたてがみのごとく。


 LOVE & LIGHT


 ..* Risa *¨