some happy day
8月23日、白金、Coolie's Creekへ。
先日、ライヴ・アルバム『Some Happy Day』をリリースしたロンサムストリングスと湯川潮音ちゃんのライヴ。
余談ですが、今月号のミュージックマガジンに、このロンサムの新譜『Some Happy Day』の広告(見開きです)と、バンド・マスターである桜井芳樹のインタビュー記事が掲載されております。
現場へ向かいながら青山斎場の前を通れば、大原麗子さんのお別れの会が行われていた。ハンドルを握るチェリーもそれに気づき、少しだけアクセルを緩めた。通り過ぎながら入り口の奥を見つめただけだが、心の中で合掌した。とても好きな女優さんだったので。
麻布十番ではお祭りが行われていて、そこも通り過ぎる。
目的の場所と時間に向かう人というものは、何でも通り過ぎてしまわなければならない。そこで出会った偶然があったとしても、ただ想うだけで、寄り道はできないものである。
ロンサムと潮音ちゃんは今年の3月以来の共演だが、一緒にツアーも行ったこともあり、お互いの音の個性は、もうすっかり親しみ合っている。
私は、こういう状況を、<仲良し>と呼ぶのだろうと感じながら観ていた。
人間同士の<仲良し>という関係も、ただ、よくおしゃべりをするからというより、精神や個性、人格を認め合うことが<仲良し>。
しかし、時には、<仲良し>の思い込みという不幸もあるかもしれないわ・・・だからね、本当の<仲良し>というのは、
目的地に向かって寄り道もせずにここへ来たけれど、ライヴが終わってみれば、旅をした気持ちになっていた。
ありがとう、今宵の音楽・・・私は心の中で、そう言った。
そんな私はこの晩は物販もあり、ちょっとバタバタしていたのだが・・・
*
私は箱を手に持って階段を上がっていた。
私は慎重に一歩一歩上がっていた。
何故なら、その箱には、私の大切な物が入っていた。
私はその時、若干、考え事をしていたかも知れない。
それは宴の後のほんの少しの隙間のような瞬間だった。
私は突然、目眩がし、足を取られた。
私の足は痛んだ。
このメガシティーの真っただ中において。
階段を上るより、降りる方が簡単なことだ。
短い夏。
それでも、箱はここにある。
その箱の中に入っているものは希望である。
*
・・・と、まあ、そんなことがあったり・・・
また、一枚、二枚、三枚・・・と数えていて、「・・・足りない・・・」
なんていう、四谷怪談ならぬ、白金怪談のようなこともあったっけ・・・。
このことは、何でもないことで、解決したのですがね。
*
おかげで最近の堕落から目が醒めたようである。
いや、堕落というより、夏バテなのかもしれないし、頽廃か?
しかし、退屈では、決して、ない。
とにかく、脳に栄養が運ばれないと、麗しき憂鬱な時間さえ、棒に振り、ドジさえしかねないわ。
だけど、潮音チームの関係者には女子(女性)の数も多く、終演後など、楽屋で話していると、あたかも女子高校生のクラブの部室でやたら賑わっているような気配になる。
で、興味深かった話題のひとつに、人は血液型で食の体質が異なるということ。
A型は農耕民族系なので、お米が相性のよい食べ物であり、B型は遊牧民族系にして野に生きる兎や羊などと相性がよく(ジンギスカンなんて最適でしょうか)、O型は狩猟民族系なので何しろお肉、そして、AB型は、新種ゆえまだ解明できておらず、なのだとか。
私はO型なので、やはりお肉なのね(笑)。
で、チェリーはAB型なので、残念ながら、未開人(未解人?)。
その狩猟民族O型の私Risaと未開人(未解人)チェリーは、帰宅しながらお腹を空かせていた。
日曜の深夜にして、夏休みも終わりに近づいているせいか、都内の道路はとても空いていて、不気味にさえ感じられた。
このくらいいつも静かだと、夜のドライヴはオツだと思いながらも、食事をするお店を探すが、見つからない。閉まっているのだ。
とうとう家の近くまで来てしまい、仕方ないので吉野屋など入ってみる。牛丼最後の日、などと呼ばれた日がかつてあったが、私はその日以来の吉牛である。ちょっと埃っぽいかな・・・などと感じながらも、これも狩猟民族的ではないか。
つまり、狩りをするなら、時と場所を選ぶ必要もあるが、臨機応変、柔軟、気楽に構え、こだわらない・・・そんなことも、大切なのではないか、とね。
そうよ・・・私は狩りをする者、狩りをする女。
痩せっぽっちでも、こうして生きていられるのは、狩猟精神のせいなのね。
Risaからのお知らせです。
9月10日、下北沢leteにて、ライヴをさせていただくこととあいなりました。
出演 桜井芳樹(g)&桜井李早(vo)
会場 20:00
開演 20:30
前売 2500 yen
当日 2800 yen
お問い合わせ、ご予約は、lete まで、よろしくお願いいたします。
『YES』桜井李早:著/MARU書房
著書『YES』の通販のお知らせです。
お値段は1500円+送料手数料200円です。
御注文は、お名前、発送先、部数をお書き添えのうえこちらまで。
御注文くださった方のプライバシーは、当然、厳守させていただきます。
..* Risa *¨