"行き当たりばったり"...或は"桜の園"



 




 名プロデューサーからの依頼があり、シンガー・ソング・ライターのスーマー氏のレコーディングにコーラスで一曲、チョコッと参加いたしました。


 生き、当たり、バッタリ
 粋、辺り、バッタリ…♪


 なんて歌いながら、歩く、せせらぎの道。
 今日はとても気分のよい一日。
 死ぬまで、そうだといいな。


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 ここは住宅地の中にそっと寄り添うように、また、憩える"道"として名付けられたのですが、この東京郊外の自然を守るために努力をされたお一人として、私の著書の編集に携わってくださった三島悟さんがあります。来週末には、この地域の中学校のブラスバンド部による演奏を含めた春のお祭りがこの桜並木においてあると聞きます。そうして、私が聞かせていただく限りにおいて、その中学校のブラスバンドの演奏はとても素敵です。私も中学時代、ブラスバンドクラリネットを吹いていたことがあるのですが、この21世紀において、日本の若い人たちの音楽活動は私たちの世代よりも更に活き活きとしているように思えて仕方ありません。暗いニュースばかりが蔓延る世の中と見えますが、そればかりではなく、ちゃんと、しっかり、芽生えている命がたくさんあるのです。私たちはそのような素晴らしい命を守り、保つとともに、危うくある命のために心を向け、考えていく必要があると思います。
 私はもう、なかなか、生きました。それを思うと、これから育まれる命の大切さを大事にしたい...奇麗事ではありません。今日、私は私の若い友人のひとりが、とても健康そうな男の子を出産された事を知りました。嬉しく、また、私の友人に限らず、日々、新たな命が毎時、毎秒、生まれているのですよね。そのような事を思うと、本当に幸福になれます。ええ、幸福、幸せ...私はこれらの言葉を自分の人生に望んだことはないのです。というのも、幸福が自分の目的となったら、私は生き甲斐を失うと感じながら生きたからです。が、自分以外の人々については、考えが変わります。私は、今日、人々の胸に幸福という灯りの文字が存在していることを希望します。


 今は4月2日、午前4時が近く、これはもはや、"April Fool"の限りではありません。



 Risa Sakurai / 桜井李早