ベルカント
2016年秋の「野戦之月海筆子」の公演がスタートしております。
10月1日・2日の国立公演では「野戦の月楽団」による劇中音楽のCDも販売されます。
憚りながら、それらのCDには私が歌い手・ピアノ演奏・作曲させていただいた楽曲も含まれております。
『変幻 痂殼城』のテーマ曲はわたしが書かせていただきピアノも弾かせていただきましたが、ベースを担当したのはギタリストの家人/桜井芳樹で(勿論ギターも演奏している)、久しぶりに聴いたらこのベースがとてもよい。ドラムは神(=中尾勘二氏)、まさに<神の手>。ザッパかボンゾスかと言いたくなる仕上がりの印象が好きでございました。
また、『野戦の月楽団/怒りの涙』と題されたCD作品でのテーマ曲「怒りの涙」、こちらはわたしが歌わせていただいたものが収録されております(他にも歌わせていただいております)。
以下の写真は2008年吉祥寺スターパインズカフェでの演奏の模様です。
時に自分のしたことを回想してみるという視点であえて我が儘を言わせてもらえば、我が歌はヴレスがよい。これは10代の頃から鍛えたゆえ身体が痩せ細ろうと年をとろうと可能で、これつまり呼吸というもの。
わたしの声や歌い方へのお好みはともかく、私が培ってきたものは<呼吸>の在り方。
そして、<ベルカント>、です。
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ふと、次の生き方が見えてくるような秋の夜長。
ねえ、あなた、わたしのあなた、わたしは水なの。
あなたを枯らせないための、水。
それがわたしの<役割>の、ひとつだわ。
わたしは、わたしの言葉をダイアリストのように紡ぎ、歌うようにそれらを育てていきたい。
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野戦の月海筆子の今年のお芝居については以下のページをご覧になってくださいね。
http://yasennotsuki.wixsite.com/yasennotsuki/fashion
桜井李早