自作を歌わせていただきます

 月曜だったか、火曜だったか、夜、ひとり過ごす時間。
 ビールを飲みながら、ピアノと遊ぶ。
 すると、lovelyな一曲ができた、21時までの2時間。
 その後、居間に横になる。
 天井にYESしたり、うつ伏せでクッションに顔をうずめたり。
 詞ができれば、歌ってもいいと思っていたが、時間が止まり、クモの巣のようになってきて、blueに掴まった。

 深夜、チェリーが帰ってくる。
 帰宅した際、玄関に置いたギターをケースから出し、抱えてもらい、書き留めておいた譜面/lovelyを弾いてくれた。
 
「うん・・・でもさ、あなたが昔歌っていた曲の方が好きだな、あれ、歌わないの?」

 それは、確かに昔、私が国立の"奏"というお店や、マンダラ2などでちょっと弾き語った頃の曲(たち)の中の作品。
 久しぶりにその中の一曲、チェリーの特にお気に入りの曲の譜面をテーブルの上に置き、彼が弾き始めた(小声で歌う私である)。
 この曲、時間を経て改めて眺めると、何でこんな曲、書いたのかしらって笑ってしまうくらい悉く難しい曲なのだが、ただ聴くと、そのような印象はない。
 しかし、コードの展開といい、メロディーの動きといい、絡繰り曲だ。
 ・・・あの頃、私は自分自身に仕返しでもしたかったのかしらん? と感じたりしたが・・・
 この曲を書いた頃の私はfolkieだったのだろう。

 というわけで、5/23、私は自作の曲を歌わせていただきます。
 ゲストとして出演して下さる素敵な方々に混じっての、それほど長い時間ではありませんが、私が音楽でお芝居に関わらせていただいているものとは、また空気の違う、自分で歌うために書き綴った曲と詞を、久々に、お伝えしてみようかな、と。
 ただ、どうしても歌いたい(10代から大好きな)曲を一曲、カヴァーしたいとも思っております。

 月曜だったか、火曜だったかのlovelyな曲は、少し、寝かせておきましょう。
 これはあの晩、散文小説の幕開けを想って書いた詞でもあったけれど、いさみ足で綴ってしまうより、息を吹き込むなら、物語として引き継いでみる方が価値があるだろう。

 お夕食のメインはポーク・ソテー。オニオンとチーズを効かせて香ばしく。
 そのせいか、今宵は元気が戻る。

 何となく、慌ただしい今日この頃。
 日々は散文的であり、時間は散っていくけれど、こうして夜明けに寄り添えば、まるであの"Across the universe"のような鳥たちの歌声が聴こえてくる。


   *

『YES』出版記念パーティー&ライヴ / "Going a-Maying"のお知らせです。
 5月23日(Sat.)
 出演ミュージシャンは、青山陽一sakana、桜井李早+桜井芳樹
 スペシャルゲスト / あがた森魚
 開場 / 18:00
 開演 / 19:00
 前売 / ¥2000 (ご予約は月曜日を除き、18:00以降、直接、お店の方に電話でお問い合わせください)
 当日 / ¥2500
 場所 / MARU(東京都東村山市野口町1-11-3 tel 042-395-4430)


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 ..* Risa *¨