WORLD HAPPINESS 2009

　 　　
　
　

　8月9日、午後、新木場へ向かう。都内の道路は空いてはいるが、どこか無駄な流れもある。不安定な空模様、野外のコンサートゆえ、夕立が気になる。今年の夏は、"strange"・・・奇妙、不思議、未来的・・・"curious"という言葉でもよい気分の私だが。
　チェリーはGranola boysのリハーサルのCDRを聴きながら運転していた。私は変な時間にお腹が空き、ハンバーガーが食べたくなるが、出会うマクドナルドはどうも混んでいる様子なのでスルーして、と、ストイックに止める。この日の"Granola..."の演奏曲目に、私の大好きな武満徹氏作曲の、映画『どですかでん』の曲があるのだが、この曲は、パスカルズもカヴァーしており、今週末、チェリーはライジングサンのパスカルズでギターを弾く予定もあり、パスカルズ版の同曲も聴きながら夢の島へ車は走る。

　15時過ぎだろうか、会場に到着するが、蒸暑くたくさんの観客。知恵さん、シラタマ嬢にも会えた。
　ASA-CHANG&巡礼が、濃くてよい。トイレに入り、出て来ながら、徘徊しながら聴いていた。ズンズンと、響く・・・「菊に水やる午前中！」のフレーズは聴けなかったが、クールでかつドロッと。

　・・・私はそこにあって誰も座らないひとつの椅子に座って観ていたのだが、何だかビーチにいるような気持ちになる。人々が海のように見え、その中に浮かぶ島、ふたつ。大島と隣の小島があって、監視員のように眺めているみたいで、可笑しい。私、ほとんど食べず、飲まず、で、Granola boysは、非常に平和的な演奏だった。短い演奏時間ではあったが、やはり、武満曲の悠々たる流れは会場（いや、海か）に浸透したのではないだろうか？　

　その後、ムーンライダーズ。そのころまで客席付近にいたのだが、終演後のチェリーと、ムーンライダーズの演奏をステージ脇から鑑賞する。バンドの演奏者の背中を観ているわけだが、同じ高さで観ているので、ワクワクするような特殊な臨場感があるわ・・・ビーチをしばし離れ、島に来た感じ・・・冷えたビールをいただきながら鑑賞できなかったことだけが、ちょっぴり残念・・・でも、火山のような赤と精神をいただいたRisaである。

　素晴しかった相対性理論。このバンドには以前から'80年代半ばを連想させる音楽的ムードを感じていたが、好きだ。私にとっては、ややノスタルジックであり・・・しかし、確実に彼らは21世紀のバンドである・・・ギタリストのフレーズなど、とても好みである。チェリーが若い頃頻繁にジャガーを使って演奏していた当時の'80年代の音を想い出す・・・そして、彼らの魅力は、しっかりと練り上げられたアレンジだろう。もの凄く、きちんとしている、そういう質と品の良さと、斜に構えている若々しい姿勢がいい。野外にもかかわらず、彼らの出音は佳く、そして、響いた。これまで、たくさんのリハーサルをつづけてきた軌跡を感じるし、そう思わせる音は、こちらを掴むわ。バンドとは、こういうものだな、やはり、と納得する。

　そしてトリはYMO。最初は客席に出ていたのだけれど、またもや、ステージ脇に入らせていただき、背中を観る。その後、ブラブラしながらバックステージのモニターで最後まで。

　全てが終わってもまだ20時。速やかに帰路に。運転は私。
　新木場を後にしたとたん、助手席のチェリーはすぐに眠っている。そんな彼を、あ〜あ・・・と微笑しながら銀座を通り抜け、日比谷、桜田門を越えるが、ここから我が車は半蔵門方向へ向かうのだけれど、この地点は三車線の右方向の矢印の通りなのだが、どうも、前方の車両が皆一車線にまとまっている。何？　工事かしらん？　と一瞬思ったが、私の右をさっそうと走る車数台・・・なんだ、ただまとまっているだけなのね、と我も右車線に移動し、進む。どうも、流れがおかしい。が、時間帯のせいもあってか、新宿を難なく抜けることができて、ありがたい。
　するとさっきまで沈没していたチェリーがいきなり目醒め、復活する。何を言うかと思えば、「腹減った、肉、食いたい」である。
　青梅街道を走りながら焼き肉かステーキか悩む。その頃、私の右足の指数本がツる。今年になって、運転中に足の指がツるのは二度目。で、阿佐ヶ谷を過ぎたあたりで、つかの間車を止め、マッサージしてドライヴァーシューズに履き替える。履き替えてもあまり変化はない。
　結局、ステーキと決定。私はレアで、チェリーはミディアムレアで。

　帰宅してやっとありつけるお風呂上がりのビール・・・この一杯が欲しかった！
　しかし、この日も私はストイック。

　曇り空のヴァカンスは、つづくわ、まだまだ・・・。

　pic1 : ムーンライダーズの背中・・・慶一さんのシャツは、実は赤です（思わず写した携帯カメラの撮影にて曖昧に）・・・この背中に、ついていきたい、Risa xxx

　pic2 : YMOの背中・・・sorry・・・just i was a lucky person indeed・・・

　そうして、そろそろ一ヶ月前になりましたので、ちょっと告知です。
　9月10日、下北沢leteにて、ライヴをいたします。
　出演は、桜井芳樹＆桜井李早。
　詳細は近々、改めてご報告いたします。

　LOVE & LIGHT

　
　『YES』桜井李早:著/MARU書房

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　..* Risa *¨