水の精からの言霊

 危惧しています。
 荒らされることを。
 慎重になります。
 何処に真実があるかに。


 あの曲に聴くことができる言葉がそのまま、
 あなたの心なのだとしたら、
 私は感動しながら沈黙するでしょう。
 ええ、そうすべきです。


 あなたは私を守ろうとしてくださっていますか? 
 それとも、否定しようとしますか?


 私は水の精です。
 水辺で私をお叱りになれば、
 私はすぐに消えることができます。
 どうぞ、簡単に考えてください。


 その雨は、私の仕業です。
 目くらましをしたいのです。
 立ちふさがったなら謝ります。
 しかし、放っておけなかった。


 危惧しています。
 良き啓示がなされないことを。
 それは親密な声です。
 決して嘘ではありません。


 あの曲に聴くことができる言葉がそのまま、
 あなたの心なのだとしたら、
 私は喜びを涙にするでしょう。
 万聖節が近づく頃まで。


 あなたは私を守ろうとしてくださっているのですか?
 それとも・・・


 私は水の精です。
 魂が無いと言う人もいるかもしれません。
 しかし、人間の心に触れています。
 どうぞ、そっと観察してください。


 あの雨は、私の仕業です。
 あなたが洗面器に向かって映す孤独な顔を、
 私は愛するのでしょう。
 あまりに美しいので。


 愛と友情を込めて



 ..* Risa *¨