古城の夢...”Pink and White Peony”



吸い込まれたいのか、吸い込むのか...
それは古いお城に咲いた花。
彼女は彼女の白い馬に乗る道化師と環の中で戯れたのだとか。
しかし、彼女が道化師と思っていた者はそれにあらず。
民は歓喜し、喝采したが、彼女の心に残ったものは、勝利にあらず。
そちは、誰か...


道化が仮面を外し、その美しい顔を見せた時、
彼女の誇りは春の嵐に盗まれた。
裸の彼女は白い馬にまたがり、叫んだ。
この馬はたった今、我が馬となった、しかしそなたが馬と言い張るなら、さあ、我を追え! 


そんな夢があっても、いいではないか。


作品は、"Pink and White Peony" by Benji Asada/麻田辨自(1899~1984)


東京の桜の開花は足止めをくらっているようですね...ですが私の方は慌ただしく...
座ってなどいられない牡丹となり、背筋を延ばしてそう...芍薬の如く在るには、少しばかりきつく自分にあたらなければと思う今日この頃にて。
では、歩く百合は何処に...









Risa :*)