Plus Belle La Vie
8月末は秋日和、しかし、9月に入って夏日のような日が訪れてた或る日、施しを待つ間のひととき、川辺に遊んだ。
橋の下に在る事は乞食王女にとっては当然のことながら、しかし、輝き、過ぎて果てない水の流れに沿いながら、一枚シャツを脱ぎ捨て、水辺の石たちを眺めながら、瞬間の喜びがすぐに飛び去ってしまう人生とかいう憎たらしい言葉を振り払いながら…。
私、この日、この瞬間、とても愉しかったんです。
ところで…
フランスでは10年だか10数年続いている連続ドラマ(月曜〜金曜)がある。タイトルは"Plus Belle Vie"…これを見ていて、それほど麗しい人生とも思えないことがあるのが本音ではあるが、それほど続くドラマを私は日本の放送局のプログラムでは知らない。確かに、"水戸黄門"など長いが、それでも週に1度、土日を除く毎日ではない。
好きではない日本語の言い方になるが…フランス人は日本人より飽きない質なのだろうか…
日本ではずっと、確かに、朝の連続ドラマも大河ドラマも、必ず特定の時期に終わりが来るという示しがあることを知りながらドラマを見ることになっている。そういう意味では、日本人は予め、終わりを意識することに美徳を感じているのかもしれないとさえ思う。
が、外国では予め終わりを意識せず事が進んでいく意識がある。
戦争においても然り、日本は太平洋戦争において、いつか終わりが来る、そして、それは勝利だという観念があったかもしれないが、他の国々においては、勝つまで終わらせないという意識が働いていたのかもしれない。
諦めが肝腎、などという日本固有の言葉は、潔く聞こえるが、21世紀の今、どうだろう。
下と終わりは考えるべからず。
それらも無駄な行為だから。
想像しよう…
Plus Belle La Vie…
我流に言えば…
…もっと、美しき人生があなたに、ある…
Risa :*)