冬至前の『Minerva』..."伝説は塵になり、輝く水に戻る…"



 


 それはPainter Kuroさんのための祝日、唐変木で『Minerva』を歌った。私/乞食王女が出来る少ない奉仕である。もう少し佳く在りたかったと後悔しているが、それもひと時…もうすぐ冬至を迎えるこの時期、この『Minerva』は、夏至を歌う私の詩と音楽…




 *Minerva / ミネルヴァ*   


 午後の鐘はどこまでも遠く 
 雨の橋は空の上、高く 
 夏至の日にはロビン・フッド 
 月の光、ほうばる...  


 ミネルヴァの森を照らす星のロンド  
 ここに来れば諦めなど消えてしまう 
 伝説は塵になり、輝く水に戻る...  


 埋められた夢からえぐり出した  
 居眠りの数だけ昼はつづく...  


 高い塔の彼方から響く 
 空を盗む銃声のように  
 夏至の日にはゲリラたちも  
 鎧、脱いで、羽ばたく  


 ミネルヴァの森を照らす星のロンド  
 ここに来れば汚れさえも消えてしまう 
 伝説は塵になり、輝く水に戻る...  


 ミネルヴァの森を照らす星のロンド  
 ここに来れば悲しみなど消えてしまう  
 伝説は塵になり、輝く水に戻る...  




  ~words & music by Risa Sakurai/桜井李早© :*)




 …そう、伝説は塵になり、輝く水に戻る…




 それは魔法でも神の力でもなく、ここに生存する全ての生命が貫くことができるエネルギーが必ずや存続されるされるための氾濫です。
 それこそが、どのような時代にも繰り返されつづけた"anti"であると、私は理解してきたものなのです。


 水の流れを見る時、私たちは一瞬たりとも同じ光景を見ないように。




 Risa :*)