「仮構プロジェクト」…虚構から現実、そして彼方(未来)へ…むけて



  


  




 さて、6月14日の吉祥寺MANDA-LA2での「仮構線プロジェクト」によるライヴイベントへ向けて、今、静かに熱く、準備をしている日々です。
 ところでpicは2008年の12月9日、小雪の舞い散る寒い晩の吉祥寺スターパインズカフェにて、私は"野戦の月楽団"を背中に精一杯歌ったことを記憶しています。私が歌っているのは、テント芝居劇団 - "野戦の月"の劇中音楽として発表されている楽曲のひとつ、『怒りの涙/Tears of Rage』です。私はその曲を6月14日にも久しぶりに歌おうと思っております。
 思えば2008年、あの当時はまだ、東日本大震災は起こっておらず、私はひとりの歌い手として、お芝居の持つメッセージを胸に、また社会への批判や祈りをこめて歌っておりました。    
 が、あの2011年3月11日の悲劇をむかえてからというもの、私の中にある血は、この『怒りの涙/Tears of Rage』という曲を今、歌わずにはいられません。
 以下は"野戦の月"の代表者である桜井大造氏による歌詞です。




『怒りの涙 / Tears of Rage』~詩: Daizo Sakurai/桜井大造 


  布切れの空 
  かぎ裂きの月
  地に降り積もる赤さびた文字…ああ……
  それは砕けた魂 
  喉に刺さるお前の言葉 


  磨りガラスの海 
  血まみれた魚 
  夜を振るわす、ひび割れた声…ああ……
  それは裁かれた身体 
  耳だけが知るお前の合図 


  ああ、今宵私は風になろう 
  ほうほうと、空に鳴る風の使いに 
  ああ、今宵私は涙になろう 
  はろばろと、海を渡る怒りの涙に 




"怒りの涙/Tears of Rage" ~英訳/translation: Risa Sakurai/桜井李早


  the sky as the raged cloth
  the moon snagged by nails
  rusted messages piled on the ground
  how heavy…ah……
  see all the broken souls
  nowhere to go
  and words stings my throat 


  the sea as the frosted glass
  behold bloody fishes
  the night has trembled
  by cracked voices…ah……
  ripped all the bodies out
  only my ears can know
  now the sign has just came from you


  ah…tonight, i will become the wind
  blowing Hoo Hoo…
  alone like a messenger
  singing sounds of echo in the dark sky
  ah...tonight, i will fly as like tears
  crying Hollow Hollow……
  as the tears of the rage
  across the sea, high above the sky




 こちらの音楽は、CDとしてすでに発表され、販売中です。その意味で、ただ今、私個人が、この楽曲のみならず、作品に含まれている音源たちを個人的にアップすることは控えさせていただかなければならないことを、ご了承ください。
 もしもお聴きになりたいと思われた方は、是非、6月14日に吉祥寺MANDA-LA2でお会いいたしましょう。
 また、こちらのCDは以下のリンクでご購入いただけるとぞんじます。


http://www.amazon.co.jp/gp/product/B009CWW4CE/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B009CWW4CE&linkCode=as2&tag=skriblog-22


 そして6月14日にも会場で物販されるかもしれませんので、よろしくお願いいたします。




 桜井李早 / Risa Sakurai :*)