こんな時刻の覚え書き...「on the road」
こんな時刻にふと思った。私は近頃、あまり小説というものを読まなくなった。
それでも、私はよく本を読む。だが、それらは、小説でないものの方が多い。
私にとっては私の人生の物語の方が他人の書いたフィクションよりずっと興味深いのだろう。
少しばかり長く生きてきて、自分の人生が面白く感じられるのはまんざらでもないだろう?
しかし、私は、佳い小説は、読む。
私は人間の歴史を小説から、学ぶ。
私は美しい文章を小説に、望む。
以上の条件に叶わない文章は、それが小説でなくとも、私には、読みにくい。
こんな時刻だから言うが、私は人の書く文章に敏感である。
どのように丁寧に書かれていても、そこに邪悪なものを感じることがある。
いかにも下手に見えて、そこに広大な宇宙観があるものがある。
私は素朴な人間ではないので、慮る事もあるが、人を見ることについては、あまり愚かではないつもりだ。
このことは、私自身が愚かかどうかということとは、結びつかない。
いずれにせよ、私は、私が文章を書く者である以上、私が美しいと感じられないものは、読めないのである。
このことは、文章だけでなく、音楽においても同様である。
picはすでに一ヶ月以上前になるが、『仮構線プロジェクト』のライヴに向けて、吉祥寺MANDA-LA2での打ち合わせ光景…中野さんとよくおしゃべりしているな…。
写真提供は、画家Painter Kuroさん、6月14日のライヴを共有させていただく方である。
私は吝嗇にライヴをするが、いざ東京で大切なライヴと称する事を行いたいと思う時には、やはりこの場所を好むのだな。
明日は京橋、K'sギャラリー http://ks-g.main.jp/ に足を向けよう。
「on the road」/ KURO個展を拝見するために。
Kuroさんの個展は、3月15日、土曜日までです。
Risa Sakurai / 桜井李早