人工楽園



 身辺整理、これがなかなか気分がよい、何時、何が起こってもよいように。
 今年の夏は、そういう夏らしい。
 明日、さらっと一曲、作る。
 陽気に立ち、微笑みながら沈みたまえ、私という魔女。
 或は、人工楽園よ。
 骨が見えるまで剥ぎ取られる大地のように在ればいい。
 秋の虫、鳴き始める今日この頃。


 ついでに言っておくなら...


 大切にしたいものさえあればいいじゃないか。
 私は後回しにはしないが、私という存在は後回しにされるらしい、が、ね。









 Risa Sakurai / 桜井李早