追われないために、人は生きる








 禁酒法時代に自分が生きていたら、と思いながら、車を走らせていた先程。
 ギャングも、もう少し、"味"な事、してほしいわね、21世紀の日本。


 欠点こそ興味深いと気づくと人生が愉しくなるものです。
 では自分の佳い部分はと言えば、それは恐らく産まれた時から授かっていて安心してつき合えるものです。
 が、欠点や弱点は妖しく、安心してつき合えないが故、貴くスリルがあります。
 そこに目を向ける事が勇気ですね。
 しかし次から次へ走るだけで反省しない者は只繰り返しの路を進むのでしょう。


 人は生きている以上、何かしら、働いています。
 で、そんな事を一々、表さずともよかった昔があったのではないでしょうか。


 禁酒法の時代、と、私が書いたのは、気紛れ、或は、皮肉です、私を知る人であれば、ご理解いただける程度の比喩です。


 この国の民が裏切られた者達と成り下がらない為に、さあ、破りましょう、懸念は要らないでしょう、もはや。




 李早