ドイツ航空機墜落



 3月24日に墜落したドイツ航空機の知らせと共に聞くディーニュという土地は、ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の主人公、ジャン・ヴァルジャンを救ったミリエル司教の在った土地。そのような所で何らかの状況下、今日、悲惨な事故が起るとは皮肉な事である。


 私はフランスにおいて主にローヌ・アルプに滞在しており、ディーニュは近くはないが、同じ南仏である。
 ところで、アヴィニョンの北にはモンテリマールの街があり、ここにはフランスでも大きな原発が在る。
 モンテリマールは言ってみれば福島同様の土地、ここで数年前事故があった事も仏では大きく報じられなかった。
 仮に航空機の墜落現場がそこであったら、フランスは今、どのような事になっているか、恐ろしい。


 この事故がどのような事情で生じたのか、今後の情報が気になる。


 かつての日航機墜落を、思わずにいられない、今宵。




 桜井李早