"木の枝が揺れ動く前に、上空にはすでに風がある......"



 "木の枝が揺れ動く前に、上空にはすでに風がある。それと同じく、地上に戦いが行われる以前に、必ず天上で戦いが行われているはずだ "
 とは私の好きな英国の作家G.K.Chestertonの言葉であるが、 ダライ・ラマは最近、
 "祈っても問題は解決しない"と発言したと聞く。


 世界経済が極力不純な動きを見せる時、常に戦争は勃発した。
 祈りと戦争、両者は手を繋がない。
 その距離を阻むのは人間の欲望だ。
 平和を、平等を、手にするために、革命も勃発する。
 革命のためには、おおかた、血が流れる。
 革命が起るためには、民主主義が掲げられる必要がある。
 それが人間の世なのだとしたら、狂っているだろう。




 桜井李早









 pic: Kay Nielsen