she holds treasure in her heart deeply

 this is one of my poetry, one woman's(like me) heart which included my book "YES".

 sorry it's only Japanese.
 and if i try to write by other language, i need to arrange, so i have to touch once again.

 however, this poetry is very beautiful, bewitching, pretty, and the scene is sophisticated...i guess...



 ...one entrance, and three exits.

 this is my law.



   *


    "優しい女の心の奥底にあるもの"



 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それを探ろうとしては、いけないわ。
 女が右手に持っているのは、地面に届きそうな、太く大きいサーベル。
 左手は胸に。
 それでも、彼女は闘わない。
 構えているだけ。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それをからかっては、いけないわ。
 女は卵型の顔を正面に向け、きちんと纏めた髪にはパールの飾り。
 足元は隠れている。
 だから、彼女は動かない。
 見据えているだけ。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それを恐れては、いけないわ。
 女はとりあえず着飾って、誰にでも気に入られる挨拶をする。
 下着は薄く。
 それでも、彼女は嘘はつかない。
 流暢に話すだけ。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それを壊しては、いけないわ。
 女が臆病になるのは、記録することさえ躊躇いたくなるような愛すべき衝動。
 心は鎧戸に守られて。
 だから、彼女は攻撃されない。
 相応しく過ごすだけ。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それを汚しては、いけないわ。
 女は高級娼婦のように鏡に向かうが、その胸の裡を誰にでもあずけたりしない。
 呼び鈴も鳴らさない。
 そして、彼女は疑惑など持たない。
 虚栄を寄せつけないために。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それは暖簾に腕押しのような影遊び。
 女は鬱屈した感情を育て、喜びを持って、それと戯れる。
 凍結したマニエリズムとして。
 それを、アドニスと称することで。
 尊さに潔癖を添える。

 優しい女の心の奥底にあるもの……

 それはあなたにしかお見せしないでしょう、と彼女は囁く。
 女がそう言っても、男は信じようとしないかも知れない。
 何故なら、そこには、時差があるわ。
 希望が発生するための、時差があるの。
 プリマヴェッラは、南風の準備をしたいの。
 ゼピュロスよ、フローラを殺さないで。
 彼女の心の奥底にあるのは、親しみやすい優しさ。
 彼女を人間にしてあげて。
 優しさ……そこから左側を取り外し、「旁」だけにしてしまったらどうなるかしら?
 憂……
 右と左、あなたと私は両側にいて……時に寄り添って……。

 優しい女の心の奥底にあるもの……
 神様、私を、堕として……くださって……かまいませんわ。
 雅歌を描けずとも、讃歌を口ずさんだと信じれば、しあわせに手が届くでしょう。

 もう、綴れないわ……

 おやすみなさい。



                   ~著書『YES』より抜粋



   *



 thank you...


 PEACE & LOVE


 Risaからのお知らせです。
 9月10日、下北沢leteにて、ライヴをさせていただくこととあいなりました。

 出演 桜井芳樹(g)&桜井李早(vo)
 会場 20:00
 開演 20:30
 前売 2500 yen
 当日 2800 yen

 お問い合わせ、ご予約は、lete まで、よろしくお願いいたします。




 Photobucket
 『YES』桜井李早:著/MARU書房

 著書『YES』の通販のお知らせです。
 お値段は1500円+送料手数料200円です。
 御注文は、お名前、発送先、部数をお書き添えのうえこちらまで。

 御注文くださった方のプライバシーは、当然、厳守させていただきます。




 ..* Risa *¨