she holds treasure in her heart deeply
this is one of my poetry, one woman's(like me) heart which included my book "YES".
sorry it's only Japanese.
and if i try to write by other language, i need to arrange, so i have to touch once again.
however, this poetry is very beautiful, bewitching, pretty, and the scene is sophisticated...i guess...
...one entrance, and three exits.
this is my law.
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"優しい女の心の奥底にあるもの"
優しい女の心の奥底にあるもの……
それを探ろうとしては、いけないわ。
女が右手に持っているのは、地面に届きそうな、太く大きいサーベル。
左手は胸に。
それでも、彼女は闘わない。
構えているだけ。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それをからかっては、いけないわ。
女は卵型の顔を正面に向け、きちんと纏めた髪にはパールの飾り。
足元は隠れている。
だから、彼女は動かない。
見据えているだけ。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それを恐れては、いけないわ。
女はとりあえず着飾って、誰にでも気に入られる挨拶をする。
下着は薄く。
それでも、彼女は嘘はつかない。
流暢に話すだけ。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それを壊しては、いけないわ。
女が臆病になるのは、記録することさえ躊躇いたくなるような愛すべき衝動。
心は鎧戸に守られて。
だから、彼女は攻撃されない。
相応しく過ごすだけ。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それを汚しては、いけないわ。
女は高級娼婦のように鏡に向かうが、その胸の裡を誰にでもあずけたりしない。
呼び鈴も鳴らさない。
そして、彼女は疑惑など持たない。
虚栄を寄せつけないために。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それは暖簾に腕押しのような影遊び。
女は鬱屈した感情を育て、喜びを持って、それと戯れる。
凍結したマニエリズムとして。
それを、アドニスと称することで。
尊さに潔癖を添える。
優しい女の心の奥底にあるもの……
それはあなたにしかお見せしないでしょう、と彼女は囁く。
女がそう言っても、男は信じようとしないかも知れない。
何故なら、そこには、時差があるわ。
希望が発生するための、時差があるの。
プリマヴェッラは、南風の準備をしたいの。
ゼピュロスよ、フローラを殺さないで。
彼女の心の奥底にあるのは、親しみやすい優しさ。
彼女を人間にしてあげて。
優しさ……そこから左側を取り外し、「旁」だけにしてしまったらどうなるかしら?
憂……
右と左、あなたと私は両側にいて……時に寄り添って……。
優しい女の心の奥底にあるもの……
神様、私を、堕として……くださって……かまいませんわ。
雅歌を描けずとも、讃歌を口ずさんだと信じれば、しあわせに手が届くでしょう。
もう、綴れないわ……
おやすみなさい。
~著書『YES』より抜粋
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thank you...
PEACE & LOVE
Risaからのお知らせです。
9月10日、下北沢leteにて、ライヴをさせていただくこととあいなりました。
出演 桜井芳樹(g)&桜井李早(vo)
会場 20:00
開演 20:30
前売 2500 yen
当日 2800 yen
お問い合わせ、ご予約は、lete まで、よろしくお願いいたします。
『YES』桜井李早:著/MARU書房
著書『YES』の通販のお知らせです。
お値段は1500円+送料手数料200円です。
御注文は、お名前、発送先、部数をお書き添えのうえこちらまで。
御注文くださった方のプライバシーは、当然、厳守させていただきます。
..* Risa *¨