ありがとう、吉祥寺ハバナムーン!








 1月30日は吉祥寺ハバナムーンにて福岡史朗さんたちの演奏を聴きながら、愉しい夜を過ごしました。
 長い間、皆さんに愛されたハバナムーンも1月31日をもって閉店されましたが、店主の木下君、本当に、お疲れさまでした。でも、これからもよろしくお願いいたします。
 ふり返れば私は、同じ吉祥寺での昔のハバナムーンの頃から邪魔させていただいておりました。以前のお店に行った最後は、カルメン・マキさんと"フリクション"/"E.D.P.S."などでのギタリストそして画家としてもご活躍の恒松正敏さん、宅のギタリストの桜井芳樹と私、で、深夜遅く、マキさんのライヴ終演後に訪れ、窓際の席で、早朝の4時頃までお話していた事を憶えています。それはほぼ10年前のクリスマスの頃でした。
 その後、今日の場所にお店は移動され、以前のレトロな趣とはちょっと異なり、落ちついたバーを感じさせる店舗に変わり、私が最初にこちらを訪れたのはやはり、宅のギタリストと共に、深夜になる頃…シックな印象でして、その夜、私は、静かにしていた事を思い出します。
 ですが、そんな私も近年はだんだん慣れてきて、あまり静かにしていない事も多かったかもしれません。

 
 あの晩、いただいた、炒り豆腐のお味は絶品でした。特に断食のような事をしていた私の身体にはとてもやさしく、私はあの美味しい一品のお写真など撮る事も太陽系の外とし、お箸を動かす事ばかり…。


 史朗さんたちの演奏は、勿論クールでした。このお店での最後のライヴが、福岡史朗さんたちで、良かったな、と、感じ、でも、しみじみするわけではなく、でも、お店を後にする時まで、背中をひっぱられるような思いでいっぱいになりながら、タクシーを拾い、雪の止んだ吉祥寺を後に。


 ありがとう、ハバナムーン!
 木下聡之さん、本当にお疲れさまでした!




 picはライヴ終演後の小上がりにて。まるで、学生の飲み会みたいですね(笑)。
 この写真を撮った頃は店内はまだまだ賑わっている最中で、店主の木下君は写ってらっしゃいませんが、氏はカウンターの中でオーダーを受けたり、レコードをかけたり、お客さんたちとお話したり、大忙しでした。




 桜井李早