2013-01-01から1年間の記事一覧

孤鄰亭にて

9月27日、銀座は奥野ビル、"孤鄰亭"に遊ばせていただきました。 11月14日から日立市"詩穂音"で開催される画家、Painter Kuro氏の働きかけによる「21世紀騎手とvoix du soir〜桜井季早との共有」の打ち合わせを兼ねてKuroさんのご案内のもと、"孤鄰亭"のオー…

Plus Belle La Vie

8月末は秋日和、しかし、9月に入って夏日のような日が訪れてた或る日、施しを待つ間のひととき、川辺に遊んだ。 橋の下に在る事は乞食王女にとっては当然のことながら、しかし、輝き、過ぎて果てない水の流れに沿いながら、一枚シャツを脱ぎ捨て、水辺の石た…

10月11日、茫々亭にて

10月11日、私の著書『YES』の編集者である三島悟氏にお会いするため、氏の現在のもうひとつのお仕事(道楽)場、茫々亭へ久しぶりに足を運ぶ。 pic1は最近、三島氏がされたお仕事として、米国人詩人/Gary Snyderの著書(Poetry and Prose)『For the Children』…

小峰力-展覧会 @K'sギャラリーにて

10月9日夕刻、小峰力氏の展覧会へPinter Kuro氏にエスコートされながら京橋、K'sギャラリーへ向かった。風は強く、だが心地よく、そして東京という街は、相変わらず慌ただしく。 しかしギャラリーのドアを開けた私は、小峰氏の描く静謐の世界へと迷い込んだ…

i just wanted to hear your voice…in 1976…and 9th Oct 2013

"The Beatles Tapes/from the David Wiggs INTERVIEWS"…あの頃、彼らの歌声はすでに毎日のように聞いていた私だが、彼らの話す声をゆっくり聞く事が出来なかった当時、このレコードは1976年に限定発売と称された2枚組、少女の私には些か高い買い物だったが、…

in Montoison 2013...*

ここMontoisonでは様々な自然とローマ時代の歴史を伴う光景が見られる。 7月末、すこぶる夏らしい日差しなのだが、トウモロコシ畑を通り過ぎ、奇麗に刈り込まれた麦畑の風景に入る頃には強い風に帽子も飛ばされそうになる。太陽こそ暑いが、時に、風は冷気を…

Salaam Alaykum(サラマリコン)…平和でありますように…*

テロかと思いきや、ガス漏れであった。 警備にあたっていたフランスの警官、Gendarmerie、消防士の制服の後ろ姿は何とも凛々しく。Gendamerie(ジェインダーマリー)とは憲兵/militaly policeのことで、ナポレオンの騎兵隊が起源であり、警官とは若干の仕事の…

Dear Prudence

慣れ親しんだ小さな街、Bourdeauxにて、ご機嫌なおじさまにおごっていただきながら朝から立ち飲み(pic:1:*)。因に紳士なColinちゃんは珈琲をオーダー(pic:2:*)。 このカフェの女主人は小柄な人だが、テキパキと客たちと応対しながら早朝から夜更けまで店を切…

小野道風と食、あれこれ

"Tofu"という文字を見て、小野道風を思った今日この頃。 この"Tofu"はBioショップで見かけ、思わず購入した豆腐(pic1)だったが、開封してみればそれは固く、口に入れてみればそれは美味しいと声に出せないが、風味は確かに豆腐であり、調理方法によっては、…

挑戦者とパッセンジャー

挑戦者という言葉、私は嫌いではない。そして私は学校というものを卒業して以来、そのような者であったためしがない。これは反省である。同じように振り返れば、私はパッセンジャーであったためしがない。そういう言い方を理解されるかどうかは別として、こ…

葡萄のお寿司と鮮魚たち...或は口の中の平和

フランスのお魚売り場も日本のそれと勝るとも劣らず。いつも私を愉しませてくれる。 見るからに新鮮そうな鱈(pic1: 右/merian)をオリーヴ・オイルでソテーしてみれば、しっかりとした"身ごたえ"、すっきりとした舌触り。 そして少し前に買ってみた調理済みの…

チャペルにて

夏はゆっくり階段を降りようとしている今日この頃だが、先日、私は石の階段をせっせと登り、丘の上の古いチャペルを訪れた。今、その古いチャペルのてっぺんでは、G.Tounier氏の展覧会が行われている。氏は穏やかな声で私にそれぞれの作品について話してくれ…

満月

8月20日、北の風つよく、そして満月。 かつて夏目漱石は「I love you」という言葉を「月が奇麗ですね」と翻訳したという逸話がある。 彼の生徒が文字通り、「愛しています」と訳したところ、「月が奇麗ですね」と訳しておけばいい、と言ったのだとか…。 粋で…

八月がくるたびに

さて、今夜は少し少女に戻ってみようか。小学校は半ばの頃、夏休み、私は大きな向日葵が胸にプリントされている白いシャツをよく着ていた。白い帽子をかぶり、濃いピンク色のショートパンツをはき、ショートパンツはピアノを弾く格好にそぐわないからと言い…

遠くの音、遠くの声が聴こえてきそうな午後に

例えば、第2の月ともいえる"まほろば"。 或いは、第3の太陽とも言える花々。 いつの時代でも、私たちが最善と思う事ができるものだけが、真実。 そして、想像的労働者であるために、 私たちは或る時には、前進的な退化の道を無意識に歩いている事もあるかも…

7月7日、南仏にて

休日に入ったこの週末、南へ向かうハイウェイは渋滞しているらしい。 夕刻、乞食仲間の寄り合いにちょいと顔を出した後の、スーパーマーケットでの買い出し。空腹のせいか、お惣菜売り場であれこれ目移り。色々ある中から選んだうちのひとつのチーズはピリッ…