2015-01-01から1年間の記事一覧

断食考

結局、お粥より柔らかく炊いた白米を選んでしまった今朝。 葱とワカメのお味噌汁、梅干し、そして、少し前にそうめん汁を作った時の"だしがら"を利用して作ったふりかけ(上手くできた錦松梅です)、ご飯は中平、高価でもなんでもないけれど"いっちん"–– 蝶の…

断食は愉し

昨日(27日土曜日)は断食、よく眠り、今朝は6時に目覚め、気持ちのよい朝でした。 もう少し、断食をつづけます。 洗濯を済ませ、Lotus Tea(蓮茶)をいただきながら読書をしていた午前中。 蓮茶はデトックス作用があるので、断食中にはよい効果があるお茶かと思…

夏至を過ぎて

この週末は先週から崩していた身体を整えるべくプチ断食、これ以上痩せるつもりはありません(笑)、ただリセットのため。 それで今宵は我が糠床で漬けた茄子と胡瓜をいただきながらの軽い晩餐。これからもっと味わい深くなりますように。 *** 大抵、気づく…

そこにはただ、人生という劇場がある

スコットランド女王メアリーは、エリザベスに処刑される時こう言った。 「心におとめください。世界の劇場はイギリス王国よりも広いのです」。 これはメアリーの執念の言葉だが、世界はたった一つの国を中心に回ってはいないと解釈すれば佳い言葉だ。 だが16…

夏至前に

今日は今から、内ポケットに小瓶をしのばせている厳粛な顔立ちの執事と対話をしよう。 彼はこんな事を言うわ––– 「混沌を征服しようとするいかなる試みも、混沌を大きくするだけ」。 面白いでしょう? それから私は執筆作業をする。 写真は昨日お散歩した禅寺…

東洋の味

今朝、少し遅めの朝食をしながら聴いていたのは、こちら... https://www.youtube.com/watch?t=142&v=mS3PbT0iaSw 素晴らしい...この演奏がエレピだとしても、この音の質に東洋のしっとりした湿り気や民族性を感じます。 ドビュッシーがこれを聴いたとしたら…

蝶の舞うトイレ

昨晩は、せっかくの紅を吐いてしまった。 染まってゆく便器を見て、 思い出したデルフトの光景。 私をガラスの人形と形容してくださる人よ、ありがとう。 今朝は珈琲が美味しい。 写真は10年前訪れたオランダでフェルメールを鑑賞しながら出会ったデルフト焼…

月の見えない晩に

日が落ちてからショパンを弾いていた、プレリュード、そんな晩だ。 ショパンを弾くのはとても久しぶりだ、大学入学時(これはレッスンの課題だったからだが)と、卒業してあれは今の家に越す前、よくショパンを弾いていた。 私にとってのショパンとは変化の時…

お漬け物の味

数日前に糠床を作り始めたのですが、まだ捨て漬け状態。 よってヨーグルトとお味噌で漬けたキュウリと人参で今、ビールを少々。 塩は入れてございません、ヨーグルトとお味噌半々の量を混ぜて野菜をジップロックに入れて待つだけ。 とっても美味しいお漬け物…

Pride goes before a fall

元来、ヘブライ語で「善悪」という表現は「全てのこと」という意味を持っていたという。 では「全てのこと」とは何か、それを「神」と解釈すると、人間が神になろうとすることを戒めるためにアダムとイヴの堕罪物語が生まれた。 つまり、人間が絶対化するこ…

Tへ…R.I.P.

朝方、空を見上げながら、"人はこのような朝に旅立つのがいい"とつぶやいたものだったが偶然にもそのようにされた人があったと聞いた。 その人は遠くへ旅立ったのだ。 地震もあった不可思議な一日だった。 私は植物的に生きる事が得意な反面、割と動物的とも…

オリーヴの樹と共に、朝靄の宅の庭にて

ああ、眠りたい。 しかし、この初夏の、最も野鳥たちが鳴き騒ぐ香しい空気と、おってやって来る朝の太陽の眩しさを思うと、眠りなど何だろう。 人はこのような朝に、旅立つのがいい、と、感じる。 李早

夜明け前

少しはずれた場所にいようと思います。 今日は久しぶりに更かしました。 pic: Jane Asher

梅雨前に

晩餐は常夜鍋、さっと豚肉をいただくのですが、冷しゃぶにせず、窓を開け放って風を感じながらの温かいお鍋も佳い。 身体を冷やすには、もう少し暑く感じる頃になってからで十分。 庭に咲く夕映えの紫陽花を眺めながら、さあ、一杯のビールかな。 李早

日輪と青空と私たち

夕刻の東京、宅に向かう車中、日輪のあまりに夥しい光に目を眩ませながらも、青空に浮かぶ雲の描く派手な模様に畏れを抱いた。 何、それを写真になど撮りはしない。 何が起こっても不思議はないと思いながら晩餐を済ませた今、太陽は怒っているのではないか…

こどもの日の夜には

何だかよく働いていた黄金週。 明日、宅ではお客をするという事なので、今宵は上野茂都さんの音楽を聴きながら、そろそろおやすみなさい。 実に、氏の曲たちは何度聴いても毎度聴き入ってしまうのだが、この佳い気分で今、床に入るのがよい案配なのだろう。 …

Crazy Miranda

そうか、日本のメーカーはガラパゴスなど抹殺されればいいと考えるのだな。同名で呼ばれている携帯電話が再来年に消える事は、沖縄の海がどうなろうと利益優先という企て同様、人でなしな事をする。年とった人はついていかないだろう。ガラパゴス同様孤立し…

ドローンとポールと"B"

青天の霹靂という言葉があるように我々の頭上には何が堕ちて来るか解らない。ドローンが蚊の如く官邸の上に堕ちた事がメディアを騒がせるのであれば、いっそ官邸を超合金で覆ってみてはどうだろう。三菱日立が応援するだろうし、覆われた中のものもついでに…

『見えない日本の紳士たち』

"見えない日本の紳士たち/The Invisible Japanese Gentlemen ~ Graham Greene"を先程読んでいて、これは一応日本の紳士たちが登場するものの、そこは見えない日本の紳士たちだったというグリーン独特の短編のひとつ。舞台はロンドンのレストラン。 で、今、B…

4/12@南青山MANDALA『仲井戸"CHABO"麗市xカルメン・マキwith桜井芳樹&西嶋徹』

私にとって今年の最高のステージとさえ確信できるライヴにもう出会った。この夕べもマキさんは私が作曲させていただいた『望みのない恋』、『デラシネ』を、深く、物、語るように歌い込めてくださった。それらはますます、マキさんの歌となり、それは私にと…

一瞬、ベランダで宙に浮いた今日 

今日は朝、風と闘いながらの大洗濯大会につづき、午後も慌ただしく過ぎていき、今、一仕事終え、漸くこんな食事をとりながら。 私はサーディンと赤ワインという組み合わせは好きなのです。 では、また後ほど。 李早

Just the place to bury a crock of gold...

吉田健一氏の素晴らしい翻訳で何度も読み、1984年英国グラナダ放送で観る事ができたこのイヴリン・ウォーの著作『ブライズヘッド再び』を今、原書で読みはじめている。翻訳も好きだが、英文を読みながら言葉の使い方の妙に驚く。 物語は私にすり込まれている…

響くもの...

諸行無常、商業無情...されど、小業無上は、いい。 以前から持っていた石たちをちょっと細工してみたブレスレットと共に、 おやすみなさい。 李早

チキンのトマト煮、モロッコ風

晩餐は、チキンのトマト煮、塩レモンを効かせ、ひよこ豆と沖縄産のインゲンも入れてさっぱり、かつクミンとコリアンダー、フェヌグリークでスパイシーに仕上げました。 モロッコ風にクスクスを添えてもいいのですが、今日は白米+十六穀米+もち麦で。 クスク…

ピンク色の岩塩に癒されて

そう、私は最近、ピンク色のヒマラヤ岩塩に癒されているのだ。 それはあたかも、ホワイト・ディの如く、宅に届いた素敵な贈り物。 ヒマラヤ岩塩には様々な色があり、黒いものはイオウの香りがあるようだが、このピンク色の岩塩はイオウの香りはなく、擦りお…

ドイツ航空機墜落

3月24日に墜落したドイツ航空機の知らせと共に聞くディーニュという土地は、ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の主人公、ジャン・ヴァルジャンを救ったミリエル司教の在った土地。そのような所で何らかの状況下、今日、悲惨な事故が起るとは皮肉な…

3月17日、ウグイスの声と金子國義氏...

3月17日、午前7時に今年、最初のウグイスの清らかな鳴き声を聞いて目覚めた。一日中、暖かく、風も心地よく、窓を開け放ち、一仕事終え、夕食の支度までの時間、余り布でブックカヴァーなど縫うという、私にしては珍しい事をしていたのだが、その後、画家の…

- 憚りながら録音に向かうためのわたくしの姿勢 -

三寒四温、そして明日のお天気すら予測できない近頃ですが、今年から、わたくしがこれまで長く書きためてきた曲たちを、ギタリスト、桜井芳樹と共に、録音していく作業にも入っていこうと存じております。 まず、歌は垂直に、まず、ギターは水平に、やがて、…

- さあ、これからが植物的になっていく季節 -

近頃私は眠りながらの夢の中でも綴っているらしい。が、困った事に、それらは夜明けが伴う頃には忘れられているのだ。 私はその夢の綴りの感触は憶えている。だが睡眠中、枕元にノートを添えてはいても、私の肉体は起動しない。それだけの、事である。 マジ…

晴れ、後、曇り、そして風花さえ舞った、3月10日

夕方から頭痛。しかし台所にて、顳かみに波打つ痛みに呼応するように刻む玉葱、捏ね合わせるミンチ、仕上がるミートボール・シチュー。 ただ自分の食べたいものを作る喜び。 が、体重、相変わらず36キロ。 春の嵐に飛ばされそうな軽さである。 李早