デラシネ、なんだよ、人は… / "2016年2月7日/カルメン・マキ - デラシネ・ライヴ@吉祥寺Manda-La2"

日曜の夜の『カルメン・マキ - デラシネ・ライヴ』は最高だったよ! 「眠らない男(ひと)」という詩、私は昨年のマキさんの"アングラ・サイド"でのライヴでその朗読を聴かせていただいたが、すこぶる面白いのだ、この詩の顛末を語るマキさんの表現が。 それを…

エッグノッグ/eggnog

風邪気味だったり疲れた夜には、エッグノッグ/eggnog、身体に優しい飲み物です。 作り方は簡単、卵ひとつをよく泡立て牛乳と混ぜ、火にかけていきます。 そこに(私は砂糖ではなく)蜂蜜を加えます。 とろみが出てきたら火を止めて出来上がり。 シナモン・ステ…

"私はデラシネ"…『カルメン・マキ - デラシネ・ライヴ』2月7日@吉祥寺Manda-La2

"デラシネ"、カルメン・マキさんの美しい詩に、私が楽曲を作らせていただきました。 "デラシネ"とは、根無し草とも故郷を離れた人とも解釈されますが、本来、人間とは、移動し混ざり合い、共存しながら未知を探る路を辿ってきたのではないかしら...。 カルメ…

撥ね除けなければならないものがあるとしたら

色々言っても何も進んでいない人がいる。進んでいないとは国や政治のことではなくそれを言う本人のことだが、何か運動家めいて自分が正しい人であると共有者の数で座布団十枚貰った気で異なる考えを持つ個人について理解不能などと言う人が現われる。それが…

真冬に咲く花、"花切り大根"

先日いただいた岡山の"花切り大根"で作った2品、桜えびを入れ胡麻油と黒胡椒を効かせたものと、塩昆布で炊いたもの。 "花切り大根"、風と太陽によるエネルギーと香りが凝縮され力強く、それでいて品のよい甘さがある。 食材の持ち味は料理を豊かなものにする…

- 不良ですいません、生まれてすいません -

Wild Turkey Rare Breed...美味しい... 56度だが喉を通っていく様子がシルクを飲んでいるような...頗る滑らかな味わい。 この酒にマーマレードを少々入れて飲むなど邪道かもしれないが、甘さだけでなくほんのり苦みが増すのがまた妖しくてよい。 何でも濃過…

初雪の後

写真など撮らなかった。 西の東京の空を眺めて家人の運転する車にて18日午後、それまで鈍くのさばりとても移動しているとは思えぬ雪雲を青空が破り、太陽が別の場所から割り込もうとし、それで遠くの山々が肌を露にしているような様子を見たのだが、はみ出す…

アリスの領分

ちょっと…いや大きく、"ああ!" と、発したくなるような気分なのだが、あえて時事というソースをかけるように取りはからって–––– 自由と平等、平和を求める民は国が決定しようとするあり得ないような法案や議論を傍聴する。 弁は止まず、とりとめなく移り変わ…

一年の計/刑は元旦にあり?

元日の朝はお雑煮でお餅をひとつ、砂糖醤油で海苔を巻いてもうひとつ。 午後はここ数年訪れるいつもの神社へ初詣。 家族の健康と世界平和をお祈りした。 帰宅して晩餐はビールをいただきながら、チキンと蕪、人参、馬鈴薯、ブロッコリーのクリームシチューを…

球根の馬車

私には仕事納めも仕事始めもない。 昔、組織に勤務していた頃はそのような節を実感させられたようだがしかし、そこを出てからは自らの生物的な感が私を導く。 馭者のようにそれは現れ、今の季節なら球根の馬車に私を乗せ動き出す。 自由とは厳しい反面、指図…

林檎のような痣が...

気がつけば、右肩に小さな林檎くらいの大きさの痣がある。 ダルマさんがころんだ、いや、メリークリスマスなんだね。 昨日は久しぶりに発熱し、夜はお蕎麦屋さんへ。 それで、一足先に年を越した気分の今日、とある軒先にて、"ご自由に"、と、篭に入っていた…

「秋は人さらいのシーズン」- 桜井李早© 著書『YES』より

秋の黄昏時は、一年の中で、最も、妖しく、人をさらう。 秋は、人さらいのシーズン。さすらいでは、ない。人さらい、これが今の、私の旨。 春の夕刻は、甘い若葉の香りと、空から降りて来る無数の紫が交差し、蝶の出現を待つ植物的な私は微睡み、夢を愉しむ…

"木の枝が揺れ動く前に、上空にはすでに風がある......"

"木の枝が揺れ動く前に、上空にはすでに風がある。それと同じく、地上に戦いが行われる以前に、必ず天上で戦いが行われているはずだ " とは私の好きな英国の作家G.K.Chestertonの言葉であるが、 ダライ・ラマは最近、 "祈っても問題は解決しない"と発言した…

夕空

12月1日、午後、出かけた先から見た夕空。 少しの時が過ぎる間に、それは表情を変える。 私は先週と違う気持ちで今週を生きている。 一分、一秒さえ、同じ顔を持たない空の下。 ところで、ずっと私の住居の照明は全て白熱灯とキャンドルなのだ。 それが許さ…

- ジゼル、或いはオフィーリアのように、それもクリムトのパズル次第の私の人生 -

人が、時に生命を捧げるつもりで創作している姿など、確かに世界の崩壊に比べれば小さなことかもしれない。 だが創作者はその瞬間が一生のように研ぎすまされ、必死なのだ。 そこに世界の滅亡など入り込む隙はなく、その瞬間は永遠に近い。 誰がどうした何が…

11月9日 - 私の壁を私は未だ、壊せない

夕刻、しばらく時間がとまっていた。 眠っていたのではない、楽器を弾いていただけだ。 だが、眠りの中を歩いているような拍。 歩みにおいて、邪なものが入り込むと、途端に躓く。 躓くと、私は楽器に跪き、再び眠りの中で立ち上がり、歩く。 私はそれが、私…

冬支度

10月30日: 譜面起こし作業終了、早めの入浴後、昼に用意しておいた手弁当を食す。 蕪の糠漬けが美味しい季節、世間はカボチャらしいが私はカブが好みだ。 ハロウィン、祭り事が増えるのはいいだろう。 だが、心を仮装するは見せ掛けの悦楽とつき合うこと。 …

- それでもSNS信者になりたいですか? -

フェイスブックとツィッター、これは私の場合だが、 前者はとっても皆さん充実されている。 後者はとっても皆さんこの国に疑問を持つ。 フェイスブックでは皆仲良し。 ツィッターでは皆政治批判。 見知る人とはフェイスブック。 見知らぬ人とはツィッター。 …

- カルメン・マキさんの録音: 『デラシネ」そして『望みのない恋』-

カルメン・マキさんの録音が行われました。 私が楽曲提供させていただいた『デラシネ』と『望みのない恋』です。 『デラシネ』はマキさんの詩に曲をのせました。これはマキさんの言葉から私が勝手に想像する...あたかも白い夜着を纏って暗い世界に立つ少女の…

牛肉のビール煮

今日はJohn Lennonのお誕生日ですね。 私はというと、昨日から体調不良でまるで熱のある人のように。 で、今日は昨夜残したビールを使って牛の煮込み料理を。 表面をよく焼いた牛肉とブイヨン、ビールを注いでコトコト4時間程。 ナイフ要らずの柔らかシチュ…

triste...或いは接吻しましょうか...

昨夜午前2時過ぎ、私の眠る部屋の窓に月が顔を出していた。 寝台に横たわるとそれは正面にあり、妻の為に落ちぶれていく男の物語を読んでいた私は月とにらめっこを始めた。 勝ったのは私。 月は時々黒い雲に覆われ苦笑いをしたからだ。 今、外では風が騒ぎ、…

あやかし、のごとく...

「あの乱闘の中にいた170センチくらいの見知らぬ男とはわたくしです」 と言いたいところであるが生憎、 この私は女であり身長は158センチである。 だが、変装していたとしたら、 或いは、この私が、怪盗であれば、 更には、あやかしであれば、 ほほほと微笑…

アジールにて / 2015年秋

静かな夜が理想的だ。 真夜中過ぎにもの言うものは、あやかしだろう。 それは黒い穴、黒い口となる。 だがどんな時刻場所においても、世間を歩く時、私は無頼だ。 それで、私はアジールを必要とするのだが、 私は朝に最初の呪文を唱える人を信じたい。 雨は…

つるべ落とし

pic1: 週末、いただいた吉祥寺"中清"のとろろ蕎麦、大変美味。 pic2&3: 今宵、塩麹漬け鶏胸肉と馬鈴薯のオーブン焼き、シシトウとジャコ炒め、香ばしく料理す。 とはいえ、食後、消化するのに疲れる今年の秋。 桜井李早

- デラシネ -

カルメン・マキさんとわたくし李早、「デラシネ」「望みのない恋」の歌手と作曲家でございます。 8月18日の夕べ、宅にて、ほろ酔いでございます :*) 李早

『天守物語』...泉鏡花と金子國義による響宴 

急逝された金子國義氏の作品たちと共に著された、泉鏡花『天守物語』。 8月、立秋の近づく頃、この美しい書物を、編輯された小説家の津原泰水氏より賜った。 酷熱と喧噪の世から離れ、幽玄に浸ってみるのもいい。 桜井李早

vagabond

一日がひく頃はバガボンドのようだ 徒で夜回り、どこかから帰るでなく ちょいと煙草など買うつもりでふらりと出る夏の夜更けだが 虫の音に、ああひとりではないのだと、笑った が、突然心臓麻痺を起こした我が車は哀れでしかたない ヒトよりメカは落ちがはや…

8月13日 - 日記のようなもの

2011年の震災の一週間後、私は成田からパリへ向かった。 それは大変な道中だったのだが予め予定されていたのであえてキャンセルはしなかった。 が、あの頃私が東京にいたら私のような者は今、生きていられないだろうと思う。 それでもフランス到着後、私は身…

8月12日、"想う"

さて、先程、今日の分の歌録、終了。 力強く歌ったのだ、36キロが歌っているにしては、強いと、今日はあえて自分を褒める、だが、次の録りはより情感豊かになるだろう。 そして私は30分後、日航機123便の犠牲者の魂たちに黙祷する。 ...何故、墜落を確認した…

「きのこ雲の下で何が起きていたのか」

叩かれまくっているNHKだが、このような番組も作ったようだ、静かに、私は動画で観た。 「きのこ雲の下で何が起きていたのか」..."What happened under the mushroom cloud"とでも言おうか... https://www.youtube.com/watch?v=e7aSGobYl30&feature=youtu.be…