2014-01-01から1年間の記事一覧

人工楽園

身辺整理、これがなかなか気分がよい、何時、何が起こってもよいように。 今年の夏は、そういう夏らしい。 明日、さらっと一曲、作る。 陽気に立ち、微笑みながら沈みたまえ、私という魔女。 或は、人工楽園よ。 骨が見えるまで剥ぎ取られる大地のように在れ…

8月14日、夏の甲子園大会: 第四試合 - 山形中央高校vs愛媛小松高校 - をめぐって:

大人になるという事は避けられない現実だが、甲子園を観ていて、球児たち応援団、ブラスバンドの演奏は、この最も暑い季節に若いエネルギーが精一杯の力を振っている姿をまざまざと思い知らせてくれる。ゴタクは要らない。彼等は野球場で、自分たちの置かれ…

JAL123便 12th Aug 1985

1985年8月12日、JAL123便、墜落。忘れる事ができない。 私は憶えている、あの日、あの時刻、私がどこにいて、誰と共に在ったか。 そして事故の後、実に私の父はしばらく大変な日々を過ごした。 時が経つに連れて、様々な事が露になってきているが、時の政府…

休む前に一言

今、ガザを攻撃しているイスラエルについて憶うのは、1967年の第三次中東戦争に似た現象だ。地図上にパレスチナの国家としての名が記されない事に平行し、イスラエルは1948年、増殖する国家として生まれたのだ。 一言では語れない事ゆえ、時間の或る時、後に…

オニオン・グラタンスープと『棺桶島』

8月10日、台風の中、朝、寒かったので、オニオン・グラタンスープで始まった日曜日。 午後は久しぶりにのんびり読書をしている。読んでいるのは、『棺桶島 / L'Ile aux trente cercueils』、随分前に読んだルブランの冒険物だ。その時も、やはり夏だった。 …

Rock 'n' Rollで焼く、私の餃子…

The Moody Blues/"In Search Of The Lost Chord(1968)"、Fleetwood Mac/"Future Games(1971)"、Joe Walsh/"So What(1974)"を聴きながら、テンポよく巻いた、餃子たち。 焼きながら、暑かったけれど、夏ですものね、それでいい。 家事をして、自分の事や何か…

火の鳥のごとく......

何だか今、ちょっと、弱いかな。暑さのせい。それとも… 昨日から始まった、花火。今宵も、花火。 これから一ヶ月、毎週末、この家から見える花火。それは奇麗なのだけれど、毎週、見ることができるのは贅沢かもしれないけれど…空は眩く、近所から聞こえてく…

重曹への愛がつのる今日この頃…

今日は絨毯を重曹でお掃除した。この絨毯、十八年前にこの宅を購入した時、身内から贈られたものなのだが、毛並みがよく、頗る丈夫なのだ。此処を訪れた人の中には、お布団を待つ事もせずこの絨毯の上で眠った人もあったかもしれない。秋まで一休みしてね、…

『星空音楽會』にて 

7月は、私にしては珍しく、ほぼ4~5日に1度の割合でライヴ、コンサート等に出かけていた。これらの事を書き残しておきたいと思いながらもしかし、帰宅すると消耗してしまい、また、個人的にも今、やり始めなければならない事もあり、綴れないままだったが、ひ…

自負と偏見の人へ:

よく聴いていないのだから何も言い訳できないのですよ。"非"があると認めているなら謝って終わりにすればいい、スッキリと。それが男40歳越えた自信と寛大さだろう。だいたい"侮辱"されたと言って反論する前に、そのアーティストに詫び入れるのが筋ってもの…

再び、マレーシア航空機に起った惨劇

世界は狂っているのか... 私たちの安全は失われつつあるが、 空が全てを見ているだろう。 だから、私たちは空と一緒に、空のごとくとなって、見つめなければならないわね、私たちの世界を。 仮に実行されたとして、それが間違いだったと信じはしたい。 が、…

松永孝義 - 『QUARTER NOTE』によせて 

二年前の七月十二日、私はパリの空港でベーシスト、松永孝義さんの訃報を知った。 チェックインを終え、ゲートラウンジから東京に向け、国際電話をかけた。 聴こえてきた電話の向こうの男の声は静かに泣いているようだった。 電話を切り、私は朝の空港で震え…

- 嫌えよ、私を、魔女と言われて結構、それはエートスだからさ -

慈悲と恐怖、快楽と苦痛、調和とカオス… それらのバランスを考えてみるといい。 闘いがどのように始まったか、疫病の起源を… そのような歴史を作ったのが何だったのか。 そして、今、ちょいと出かければ会えるかもしれないあなたに言う。 不安だ? おっとり…

6月14日、"Kuro x Risa"『仮構線プロジェクト』Live@吉祥寺MANDA-LA2の記録

W杯や集団的自衛権の問題などで、綴り遅れておりましたが、以下は、去る6月14日、吉祥寺MANDA-LA2で行われた"Kuro x Risa" -『仮構線プロジェクト』によるライヴの記録です。 1部は、ゲストとして参加していただいたギタリスト/桜井芳樹氏と、チェリスト/坂…

7月1日、集団的自衛権への怒り - 或る人への手紙 - ありがとう

デモに行かれたのですね。私が書いた、デモは嫌いです、という言葉は、私がデモに反対していたり無用と考えている意味ではありません。そのようなものがない世の中を望むという願いです。何もしないわけでもありません。実に去る6/14に吉祥寺で私とPainter K…

牧歌

- 牧歌 - poem: by Risa Sakurai / 桜井李早© July 1994 砂に散る笑い それとも薔薇色の宴 戯れる影 精霊の唄 僕をさらう 蒼白い君が 静かに舞い落ちた闇に 抱かれていた 無数の夢が 今、飛び立つ 水が映し出す 草原に魅せられ そぞろ歩いた 放浪者たち 収穫…

風鈴の音とともに

居間の外、風鈴の音と共にいただいた、おろし蕎麦。 胡麻たっぷり、生姜と葱、そしてお酢をちょっと加えて。 さあ、お薬の時間。 ところでこの風鈴、働き者なのだ。 だから、さ、歌おう。 ~30th May 2014 桜井李早 / Risa Sakurai ©

6月14日、"Kuro & Risa - 仮構線プロジェクト - Live" @吉祥寺MANDA-LA2

6月14日、"Painter Kuro x 桜井李早 - 『仮構線プロジェクト』" @吉祥寺MANDA-LA2でのライヴのお知らせです。 桜井李早(vocal & poetry reading) Painter Kuro(live painting & stage design) ゲスト: カルメン・マキ(vo) 桜井芳樹(g) 坂本弘道 (vc) open18:…

5月23日 -カルメン・マキ & 桜井芳樹 + スーマー @ Soul玉Tokyo -

佳い音楽とは風景を聴く人々に思い起させると、私はこれまでも書いてきたが、歌について言えば、それは聴く人々の心に物語を与える。 カルメン・マキさんの歌がまさしくそれであり、彼女は私が最も尊敬する歌い手と言って過言ではない。佳い歌い手は他にもた…

遊離と愉しみ

5月17日、良いお天気、それで午後から夕刻までずっとベランダで読書をしていた。5月らしい、安定した陽気は、人の心を安定させる。こういう5月が私は好きだ。 私は冷たいお茶を傍らに、久しぶりに以前愛読したフランス人ピアニストの綴った手記を読んでいた…

- 6/14のためのnote #X / 或は世界の果ての泉 -

わたくしの二つの胸は、とても小さい。 そこで、わたくしは両の胸に、二匹のドラゴンを飼おうと思った。 最初、それらが卵だったことは言うまでもない。 妖しい気な市場の片隅に佇む、全く人が寄りつかない小さな女がくれた、それは卵だった。 わたくしはそ…

美味しいこと、作ること

5月11日、微熱はありますが気持ちの良い新緑の風に吹かれて。 完成、今夕のタコソース。美味しく出来ました! 赤ワイン入りかつ、ちょっぴりビールも加えて。ビールはお肉を柔らかく仕上げてくれますからね。 今日は仏滅のようですが、この仏滅とは釈迦が永遠…

5月4日 - NRQ & Lonesomestrings @ cinecafe soto

このcinecafe sotoのある十条の街はいい。本番前に、メンバーと共に軽くいただいた商店街に佇む居酒屋など、また訪れたいと思った酒場である。 私がこの酒場で煙草を巻いていた所、隣に座る女性に不意に声などかけられたが、彼女はどうやら常連さんらしく、…

Persephone / ペルセポネー

お願いだから、あの赤い灯りを消してくれませんか。 午前零時が過ぎようとしている今、私は失おうとしています。 そんな私の目に、あの赤はもう必要ありません。 お母様、私は確かにザクロの実を4つ食べました。 それはこの世のものではありませんでした。 …

一期一会

遺言を書いておこうと思った今日この頃である。 ところで、生まれが生まれなので、ちょっと鼻にはつくのは仕方ないのだが、私が感じる或る、いい女の書いた本を先程から読んでいたのだが、その著者は或る男たちと対等に渡る為に中年期になってから、血を吐い…

pardon but not sarcastic…

into the drain as like a rat driving through the water with dust and here, feeling like a maze its everywhere rather you know it is a good luck than living in a haunted house but i don't want to be on such a strange stream settle down on m…

6.14のために...Vissi d'arte...

Vissi d'arte... 何故かエプロン姿で3時間以上もピアノの前で歌っていた土曜の夕刻。私の声、宅のご近所の土曜の長閑な夕べを滅亡させるくらいだっただろう… こんなにムキになる私個人のレッスン風景は久々だ。何か離脱している。 歌うとは、そういう事だと…

断食待てよ、譜面書き

朝からお茶一杯だけで、午後は譜面書き。 何か和声の課題を行っているような気分になりながら手書きをしているのだが、眼鏡をつけたり、はずしたり、もともと近視の私だが、このごろは、遠近が安定しない。 頭は冴えているが、寒い。 しかし、今日寒かったの…

4月16日、高田渡さんの命日/少女とチューリップ

今日、私に、私の歯がまだ乳歯だった頃を恋しく思わせたひとりの少女がいた。 それは夕刻、家路につきながら、或るお宅の庭先に咲くチューリップを眺めていた時の事。 突然ドアが開き、小さな女の子の顔が現れた。彼女が私に満面の笑顔をくれた時、その表情…

棒大なる針小

今日は膨れ上がっていた私のメモたちや綴りかけの文章たちを汲取る作業で午後を使った。「仮構線プロジェクト」の事、そして時々、紅い月の事も考えながら。 夕刻になれば、狼のような光る眼をした女がまき散らした言葉を愉しむ。 そうして今、それからしば…